◆◆◆くじょう みやび日録 第二期◆◆◆

 

東京・上野の東京都美術館で開催中の特別展「永遠の都ローマ展」。

イタリア・ローマのカピトリーノ美術館の所蔵品を中心に、古代から近代までのローマの歴史・美術を紹介しています。

 

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見どころの大きなひとつは、このカピトリーノのヴィーナスという古代ローマ彫刻の傑作(2世紀)らしいのですが……

 

この“恥じらいのポーズ”というのがどーにも見ているこちらが恥ずかしく……だってひと部屋に、360度見渡せるように置かれていて、大真面目な顔をした人々が取り囲み、恥じらっている裸の美女を観察している状況なのですよ。美しい芸術とは思うものの、なんかいたたまれず、早々に退却してしまいました(苦笑)

 

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今回楽しみにしていたのが、コンスタンティヌス帝の巨像! 頭部・手・足のみで複製なのですが、その迫力をじかに感じたかった。

最初に目に飛び込んだのが、左足です。

「でかっ!」

足だけで、すでにでかい。圧倒されました。さわれないので分からないけれど、足の爪だけでわたしの手ぐらいありそうです……!

そこから右を向いたら、左手、そしてその奥に頭部が。

 

巨像の頭部だけで、なんと高さ1.8mですって(普通サイズの人間の5倍だとか)。コンスタンティヌスといえば、あのギョロ目! その巨頭サイズのギョロ目、夢でうなされそうな「圧」でした。

 

 

 

 

館内の撮影スポットにあった原寸大の頭部パネル。美術館から出た帰りに、外からも撮影してみました。よく見ると人影が写り込んでいますが、スケール感が伝わるでしょうか。

 

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あとはアウグストゥスの肖像

大理石の肖像群に歴代の皇帝たちも数名混じっていて、個人的にはそちらに興味津々。薄れ切ってしまった塩野七生さんの『ローマ人の物語』知識を総動員しつつ鑑賞。

ハドリアヌスは髭面……トラヤヌスはつるっとした顔立ち。

カエサルは美男とは言い難いが印象的な造形。

カラカラ帝はおじさんで、カラカラ浴場が有名なことから、風呂・サウナグッズとしてキャラクター化販売されていました(笑)

 

それにしても、アウグストゥスの圧倒的美男っぷりよ……! アグリッパ様にもお会いできないかと探したけどご不在でした(←カピトリーノにあるか知らんけど。しかし美術の時間みたいよね「アグリッパ像」)

 

 

 

近代までのローマ展なのに、つい古代ローマ帝国の話ばかりしてしまいました。会期はまだまだあります、12月10日まで。