◆◆◆くじょう みやび日録 第二期◆◆◆

 

知識欲を満たすための読書がほとんどなので、物語小説を読むことが多くありません。小説手法に慣れておらず察しも悪いので(笑)、「飼い慣らされたエンタメ」しか理解できません。

それでも時折、没入してしまう物語にも出会います。

 

今回は、そんな没入感のあった物語をみっつご紹介。

 

 

アニメ『TIGER&BUNNY2』

 

のっけから小説じゃないじゃん(笑)

去年ネトフリで独占放送していたものを、NHK再放送でようやく視聴。10年以上前の大人気アニメの、待ちに待った続編です。

ざっくりいうとバディヒーローたちが難敵に立ち向かい倒す物語で、彼ら彼女らの絆が熱い! キャラクター一人ひとりがとても魅力的! 今回も夢中にさせられる名作でした。

 

公式サイト トップ頁より

 

 

浅倉 秋成『六人の嘘つきな大学生』

 

人生を決める就活を舞台に繰り広げられる、ミステリ要素あり謎解き心理劇です。成長著しい人気IT企業の最終面接。選抜された超エリート学生らが投げ込まれる極限状態はスリル満点。

人はみな多面性あり、という当たり前の結論なのですが、二転三転変わっていく彼らの見せる顔、翻弄されまくり、大いに楽しめた数時間でした。めくるめく伏線回収!

 

 

 

 

須賀 しのぶ『また、桜の国で』

 

ポーランドに惹かれていて、ずっと読みたいと思っていた長編小説でした。ポーランドは建国以来、何度か亡国の憂き目にあっていますが、そのたびに立ち上がってきた国です。

この小説は、その歴史のひとつ、第二次世界大戦時が中心です。

さまざまな立場の人の物語を描いて深みがあります。

長い物語でしたが、終盤に入って一気に読み切ってしまいました……ポーランド人の支えとなったショパン《革命のエチュード》が物語内でも効果的に使われ、後半のBGMのように頭の中に響いていました。

読み終えてからもしばらく鳴りやみませんでした。

 

 

 

 

 

ちなみに《革命のエチュード》はこの曲。ナチスドイツは真っ先にショパン像を破壊したそうですが、なるほどとうならされます……