◆◆◆くじょう みやび日録 第二期◆◆◆

 

第一期から断続的に楽しんでいる「女房気分de書写」。

現在は

『栄花物語』を読み、巻一から順にひとつずつ好きな場面を書写

という形で一人密かに進行中です。

 

本日は、巻十九(おまけ編)をご紹介いたします。




巻十九「御裳ぎ」:公任子息・定頼も秀でた歌人!

 

昨日の巻十八の公任・定頼父子記事に関連して、今回はおまけ編。


さまざまな行事が描かれる巻ですが、末尾に道長子息・藤原教通の大井川祓が登場します。

 

この催しにおいて、藤原定頼の歌の名手ぶり再び!

ほんの短い場面ですが、前巻とのつながりで書写してみました。

 

教通が皆に月の歌を詠ませたところ、定頼の歌が素晴らしすぎて、ほかの歌が詠まれなかったという逸話です。父・公任譲りの才が発揮されていますね。定頼の極官は権中納言。父同様、四条を冠して「四条中納言」の称があります。風流人として知られ、イケメンだったようで女性との艶聞も事欠かず……(後半は父と異なる部分ですね、笑)

 

 ★定頼の女性関係は、この本が特に詳しいかも!★

 大塚ひかり『女系図でみる驚きの日本史』

 

 

 

 

ちなみに公任女(亡くなった中姫君の姉)は教通室ですので、二人は義兄弟にあたります。

 

 

明日、巻十九(正編)をUPします。

 

☆使用テキスト