◆◆◆くじょう みやび日録 第二期◆◆◆

式子月次絵巻

 

歌人として名高い式子内親王が編んだという月次絵巻(つきなみえまき)」藤原定家の明月記に記録が残るのみですが、月ごとの歌などを式子が絵巻に仕立てたものとされています。

 

 

11月:僧正遍照の超有名作
 

定家の記録には「宗貞少将、未通女之姿」。
これは定家が小倉百人一首にも撰んでいる、僧正遍照(遍昭、良岑宗貞)による有名な歌ですね!

 

(詳細は過去記事あり⇒百人一首12番・あまつかぜ

天つ風雲の通ひ路吹きとぢよをとめの姿しばしとどめむ
(古今集 雑上 872)



作品/ポイント覚書

 

 

天女の舞い上がるようなイメージで。「かよひ路」の「ひ」の母字「飛」、最後「とどめむ」の「む」の母字「舞」の形を強く残しました。

 

細めの字体でかろやかさを表現しましたが、先生から「太田垣蓮月っぽい」と言われました!