ここ数か月、ユーキャンの「俳画講座」をやっています。

もちろん、のんびり、マイペースで……


昔、某カルチャーセンターで水墨画に挑戦し、見事?挫折した経験があるのですが、やっぱり絵を少し描きたくなりました。なんといってもワタシ、江戸時代とかの文人が描くような、さらりとした絵に漢詩の賛が入っているようなもの(いわゆる文人画)に憧れているのですもの。


しかし、時間的にも金銭的にも、これ以上割けない……

と思い、安価で、時間も自由に使える(=気が向いたときにたまにやればよい)、通信講座にしたというわけです。



今回ははじめての色紙作品。

「牡丹」です。

俳画


練習用の画仙紙よりも色紙のほうが発色がよく、思いのほか描きやすかったです。


そして、自分でもちょっと驚いているのは、かつて水墨画をやってみたころより、断然ラクになっているということです!


水墨画に挑戦したころは、筆を持つなど中学生以来という状態。書道をやっているいまは、字と絵で異なるとはいえ、だいぶ筆遣いが楽なのです。あのときあんなに苦労した筆運びが、意外に簡単にできる……これは発見でした。


もちろん、上手に描けるかはまた別の問題ですが(^▽^;)

でも、楽しくなりましたね。あと、俳画の練習をしたときは、余った墨で書の練習をしています。かなはあまり墨の量を必要としないし、合理的です。




昨日は余った墨で、かなではなく、なんちゃって俳画を。


俳画?


この略画風猫さんは、鍬形蕙斎(くわがたけいさい=北尾政美)の『鳥獣略画式』のカットを真似たものです。この方の動物略画、京都の細見美術館で一目惚れしてしまいました音譜 (芸艸堂さんの豆本シリーズの一冊として出版されています)


この蕙斎さん、約200年前の江戸の人なのですが、「江戸一目図屏風」という、江戸を鳥瞰した作品を残していることで最近話題になりました。現在の東京スカイツリーからの眺望にとても似ているのですって。スカイツリーの展望台でレプリカが展示されているそうです(まだ行ってない)。


まるで未来を予見したような、不思議な話ですねー。


また、添えた俳句は、インターネットで「俳句 猫」と検索したら出てきたものを拝借しました(^^) 西村在我『川柳動物誌』(雄山閣出版、昭和60年)より、とのこと。俳句というか、川柳ですね。「重義」さん作です。