このために、久々夜行バスに乗って、単独行動で京都、いってまいりました~。
期間限定で、京都・嵐山にある“百人一首ミュージアム”「時雨殿」にて、有料の平安初期装束体験が行われていました。完全予約制で、本日13日(日)が最終日。
現在、企画展示が<恋する歌人たち 在原業平うたものがたり>(9月28日まで)なので、それにちなんでの催しでした。
この体験企画、有料といっても着付料1000円(30分)で、入館料と合わせても大人1500円で、格安なんです!
私が行ったのは平日の午前中。なんと、その日の午前中は私を含めて2人しか入っていないらしく(もっと抽選になるくらい殺到しているのかと思ったw)、たっぷり1時間くらい面倒見てもらえました~。ラッキー!!
ひとりで行きましたが、着付けの方は2人いらっしゃり、私持参のカメラで写真もたくさん撮っていただきました。
肝心の扮装は、こんな感じ。
おおー! もう感動です!!
平安時代というと十二単を想像しがちですが、前期はこ~んなに唐風ですよ! 気分は奈良時代、持統天皇です
服の形だけでなく柄も色合いも、十二単が代表する国風装束とはまったく違う趣きですよね!
そう、十二単体験はわりと数があるし、超若い時代にもやったから、もうこの歳じゃあまり食指がうごかない。奈良~平安初期装束の体験は珍しそうなので、ちょっと無理して今回体験に参加したというわけです。
こちらは横から見たスタイル。
この比礼(ひれ) これがほんと、憧れなんですよね~!!o(^-^)o
普段着の私が一年中ストール類を手放さないのはこのせいではないかというくらい(?!)、憧れでした! うれしいわ~。
業平の時代、女性はこんな感じだったと思われます。
小野小町なども歌仙絵などにあるような十二単ではないのです。時代祭の小野小町もこの写真に近い姿になっているそうです(一度時代祭も行かなあかんな……)。
平安時代を代表するイメージである国風装束に変わっていくのは、菅原道真の建議による遣唐使廃止のあと。具体的には、醍醐~村上帝時代あたりではないかといわれています。
女性の衣装は今回のような“before”のほうが、個人的には好きですわ。女性が立ち姿できびきびと働いた時代。十二単だと動きづらいし、特にお姫様なんかだと立ってるだけでお下品、みたいなイメージじゃん?(端近に立っていた源氏物語の女三宮は夕霧に非難されています)
ちなみにその国風装束のほうは、時雨殿ではいつでも無料体験を行っているそうです。
ついでにやってもらいました(笑)
こちらは服の上からささっと羽織るだけで、それっぽくポーズをつけてもらえます。
確認はしていませんが、檜扇が京都アスニーさんの体験コーナー にあったのと同じもののような気がします。
そして! なんと、時間もたっぷりあり、せっかくだからということで、追加料金なしで、平安初期の男性衣装のほうも着せてくださいました。それで1時間も割いてもらってしまったんですね~。ありがとうございました!
もっと絶望的に似合わないかと思ったんですが(現在のところ男装は全敗なので)、それほどひどくもありませんでした(;^_^A(平安時代男装、女性にもオススメかも)
では、後姿で失礼します。ちゃんと太刀もつけてもらえます!
時雨殿の体験以外の感想などは、また後日。