東京・西日暮里の青雲寺に、「滝沢馬琴筆塚の碑」があります。


筆塚


江戸時代の戯作者・滝沢(曲亭)馬琴。精力的な著作活動により、たくさんの禿筆(使い古しの筆)があったそうです。これを供養するため、文化7年(1810)に築いたのがこの筆塚です。

写真ではわかりづらいのですが、びっしり銘文が刻まれています(しかも、経年劣化のため実物も見づらい)。題字は国学・漢学・考証学者の狩谷棭斎筆、由来は儒学者・書家の亀田鵬斎が撰文・執筆。

馬琴は晩年失明し、息子の嫁のみちさんがたいへんな苦労を重ねて(馬琴厳しいし)口述筆記したんですよね。すごいなあ……よくがんばれるよ、お嫁さん。(群ようこさんが小説化しているようですね!)

それにしても、筆を供養するなんて、素敵な発想ですね。



馬琴といえば、『南総里見八犬伝』!しっぽフリフリ
もちろん私はきちんと読んだことありません(笑)

私の高校時代くらいに、『THE八犬伝』っていうOVAがあったんですよね。それにかかわったのが、私のほぼ唯一といえる同人活動でした。ああなつかしい。信乃の声は関俊彦さん。忍先輩っ。
そのタイアップとして、碧也ぴんくさんの漫画がはじまりました。この漫画は、途中でその縛りがなくなって、タイトルからも「THE」が取れました。もちろん脚色や異なる展開はあるそうですが、比較的原作に忠実な漫画として進行し、無事完結しています。(私の八犬伝知識はこの漫画がほとんど。いまだ所有)

現在は、あべ美幸さんの漫画が原作のアニメ『八犬伝――東方八犬異聞――』を視聴中。こちらは時代物ではなく、八犬伝を下敷きにした異世界ものです。もちろん、犬士たちは出てきますよ!

そう、八犬異聞を見ていてつくづく感じ入ってしまったのですが、やっぱり八犬伝は、どーー考えても現代の萌え要素のすべてがここに!!
基本的にさまざまなタイプのイケメンを揃えることができますし(だって犬士だけで全方位タイプ8人もいるんですよ?!)。男の娘がふたりもいたり、BLあり、ショタOK……パロディふくめ漫画化・アニメ化にはこのうえない素材ですよね。第一八犬士って、犬と伏姫の獣姦の子ですから、現代の萌え漫画だったら耳必須?!

なんでも、江戸時代からすでに、八犬伝の二次創作があったとか聞きますし……

私もそろそろ、きちんと原作と向き合ってみようかしら。
いやしかしアホみたいに長いんですよね……
その前にまずは『東方八犬異聞』を見終わらねば。



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DATA:滝沢馬琴筆塚の碑
東京都荒川区西日暮里3丁目6-4 青雲寺境内