毎日文化センターの菅野俊輔先生の古文書講座に通っています。
隔週で1回2時間です。


■本日のメニュー

『二荒詣日記』桑原久子
『江嶋御預ケ記』
『忠臣規矩順徒録』


ひさびさの出席! 年末から風邪(しかも二回)だの仕事だので遠ざかっておりました。読むテキストは、人気投票による固定制です。


新しいものは、『二荒詣日記』。こちらは、以前やっていた小田宅子『東路日記』の“久子バージョン”です! あの旅と同じ旅行なのですね。

ふたりはともに筑前の豪商のおかみさんで、伊藤常足の門下生として歌よみ仲間でした。宅子が53歳、久子が51歳、ほか数人の女性とお供(男性たち)とともに大旅行。

宅子さんのほうがやや丁寧ですが、似通った手蹟だなあと思います。


『忠臣…』のほうは、以前やっていたものの復活です。

とにかく吉良がかわいそうなくらい理由なく悪人です(笑)「邪曲佞奸ニシテ奢リ慮外ノ仕方其上利欲ノ人ニシテ義理ヲ不知」とか。しかし物語としてはアリなのだろうけれども、ここまで吉良が浅野に意地悪する意味が不明……(;^_^A



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さて、今日からは、途中で放り出していた

箱入娘面屋人魚』(山東京伝黄表紙)
のつづきを少しずつみていきます!

 メモ前回はこちら




■人魚、平二のもとへ無事帰る


くじょう みやび日録-人魚再開1

女郎屋に売られてしまった(いや、あれはみずからの押し売りなのか)人魚ちゃんでしたが……


初日、客と床入り(?っていうのかな?)とあいなります。真っ暗にしてしっかり控えた黒子がたばこを出したりしますが(いくら真っ暗にしたって目が慣れて見えるだろうよ! ってそこは黒子だから突っ込んじゃいけないってことよね)、どうもなまぐさい


耐え切れず逃げる客。のがさじと追う黒子。しかし本尊の人魚は爆睡(笑)→本体は布団のなかなのに手だけが廊下へ!(上の絵を参照)


「なんでもこの女郎はばけものだ

あの床のうちから こゝまで手がとゝくとハ

さてゝゝながい手だ」


……と、いうわけで、女郎屋の亭主は大損したものの、悪い評判が立つより前にと、夫の平二に人魚を急ぎご返却~♪という次第。