われらが新選組副長・土方歳三の辞世と考えられる歌が、発見されたそうです。
詳しくは、こちらを。
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土方歳三辞世に新説「鉾とりて月見るごとに…」
[読売新聞2011年 6月15日(水)14時49分配信を参考]
新撰組副長・土方歳三と最後まで行動を共にした隊士・島田魁がまとめたとされる和歌集の巻頭歌が、土方の辞世と考えられるとの説を、木村幸比古(霊山歴史館)が打ち出した。
「従来、辞世とされてきた歌は詠んだ日時の推定が難しいが、巻頭歌は間近に迫る死を覚悟した内容で、亡くなる前日に詠んだ可能性が高い」
島田家に伝わる和歌集の冒頭に土方の名で記され、和歌集は26年前に同館に寄贈されていた。
自然のはかなさを詠んだ歌が多く、維新後に隊士らが作り、島田がまとめたと判断した。
土方は、旧幕府軍の指揮官として戊辰戦争に加わり、新政府軍の総攻撃を受け、銃弾に倒れた。証言などによると、その前夜、旧幕府軍幹部らが惜別の宴を開いていた。
「歌には悲壮な決意が示されており、土方が明日の死を予期しながらこの席で詠み、島田が大切に記録していたのでは」
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島田魁さんがまとめたとされる和歌集の巻頭にあった歌とのこと。
鉾とりて 月見るごとに 思ふ哉(かな) あすはかばねの 上に照(てる)かと
<鉾を手にとって月を見るたびに思う。明日は自分の屍の上に、この月が照るのかと>
新政府軍による総攻撃の前夜、箱館の旧幕府軍幹部らがひらいた宴で詠まれた可能性もあるといいます。
凄惨な歌……けれど土方は、さらりと冷たい顔で詠みそうです。ひとにはわからないくらいの、微かな笑みとか泛かべちゃったりして……(妄想)
土方の句・歌といえば、すこし前に、古本で見つけて入手していました。“積読”状態になっていましたが、早く読みたくなりました!
俳遊の人・土方歳三 句と詩歌が語る新選組 PHP新書 (PHP新書)
http://mediamarker.net/u/n-kujoh/?asin=4569633463
更新 『俳遊の人 土方歳三』