☆曹全碑(そうぜんひ)とは?

「隷書」で書かれた中国の碑である。

後漢の中平2年(185)の作で、郃陽(こうよう)県令の曹全の徳を称えた内容。

「神品」といわれ、隷書範本の第一にあげられる。典雅で端麗。


大人になって書道をせっかく勉強するのだから、「隷書」もちょっとやってみたい! と思って勧められたのが曹全碑でした。いくつか隷書の碑は残りますが、もっとも自分の好みの字でもありました。


隷書(れいしょ)とは?

名の由来は、創始者が奴隷であったとか、下級官吏(隷人)が使用した書体だったからとか、秦代の公式文字の篆書に隷属して使用された書体だからとか、諸説ある。

いずれにせよ、篆書の字形を簡略化してできた書体。読みやすく、速く書ける能率的な書体として誕生した。


曹全碑は、隷書の中では後のほうに生まれた「八分(はっぷん)」の分類となります。波磔(はたく)という跳ね上がったような横画を持つのが特徴です。



■隷書の基本


くじょう みやび日録-隷書基本

筆先を見せない「蔵鋒(ぞうほう)」の書き方が基本。

逆に入ってくるりと回す。







では早速、冒頭より「臨書」スタート!


くじょう みやび日録-君諱全字

君諱全。字景完。敦煌効穀人也。


君 諱(いみな)は全(ぜん)。字(あざな)は景完(けいかん)。敦煌(とんこう)効穀(こうこく)の人なり。