千字文の楷・行・草書の三体を勉強中です。
吉田苞竹(よしだほうちく 1890-1940)の書を、自分の先生が書写してくださったものを手本としています。
なかでも楷書が苦手です……うまく力が入らず、紙の上を筆が走っている感じになってしまいます。
そこで!
先生が勧めてくださったのが、「廻腕法(かいわんほう)」という書法です。
吉田苞竹の師でもある日下部鳴鶴(くさかべめいかく 1838-1922)が伝達しました。鳴鶴は、明治の三筆として有名な書家で、広辞苑にも載っている人物です。東京青山霊園にある、大久保利通の墓碑銘が代表作です!
さて、その廻腕法なんですが。
1.親指が手前、あとの四本の指を逆側にして、指先が動かないようにします。
2.ひじを張るようにして紙と水平に保ち、運筆します。
3.筆が立ち、ぶれない力強い線が書ける。
鳴鶴さんの写真を見ると、すごく腕というか手首を手前に回しこんでいるフォームなのですが、さすがにこれは難しいので、そこまで回しこまず、四本の指を離し気味にして、小指で筆の動きを助けるようにして書いてみました。このフォームなら、慣れていなくても書けました。いままでのように、力が抜けてしまったりふらふらしたりすることなく、均一に力強く書けました!
少しは サマに なったかなあ……