高島平~浮間舟渡散歩 5月21日(土) | 東京散歩道

東京散歩道

「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

お散歩ナビゲーター小島信康です。

 

今回は只今開催中の東京お散歩教室「第170回 高島平~浮間舟渡散歩」の初日の様子を簡単にご紹介します。

 

出発は高島平駅から。

 

 

まずは、駅近くにある和菓子店「花ふぶき 高島平駅前店」で、おやつやお土産を購入し、徳丸ヶ原公園へ。

 

で、徳丸ヶ原公園(板橋区高島平8丁目)に着いたところで、簡単に徳丸ヶ原について以下のようなことを説明。

 

高島平・三園・新河岸一帯は、江戸時代「徳丸原」と呼ばれ、台地寄りに水田がありましたが、荒川寄りには近在の村々の入会地として、秣や肥料のための草刈場が広がっていました。

当地は、当初幕府の鷹場でしたが、後に鉄砲稽古場として大砲や鉄砲の稽古が行われるようになり、天保12年(1841)、5月7日から9日の3日間、長崎の町年寄·高島秋帆によって、初めての西洋式砲術調練が行われました。

そして、明治時代になると、徳丸ヶ原は民間に払い下げられて開墾が行われ、最終的に約400ヘクタールの「徳丸田んぼ」「赤塚たんぼ」が出現。

昭和40年代になると、東京周辺の住宅難の解消を目的に開発が行われ、高層団地や地下鉄の建設、住宅地の分譲が進められて現在の街が形成されました。

ちなみに「高島平」の地名は、当地で砲術訓練を行った高島秋帆の名前が由来となっています。

 

このような話をした後、「こども動物園 高島平分園」へ。

 

 

こども動物園 高島平分園は、鳥や魚以外飼えない高島平団地の子供たちのために昭和54年(1979)に、徳丸ヶ原公園の中に開設されたミニ動物園。

あいにくのお天気でしたが、かえって人がいなかったため、可愛らしい動物たちの写真をゆっくり撮影することができました。

 

徳丸ヶ原公園の次は、板橋区立熱帯環境植物館へ。

 

 

板橋区立熱帯環境植物館は、板橋区高島平8丁目に所在する、東南アジアを中心とした熱帯植物、魚類を展示する植物館。

隣接する板橋清掃工場の余熱を利用しており、施設全体で約3000㎡、そのうち植栽面積は1000㎡で、地下1階から地上2階までの吹き抜けとなる大空間に熱帯地域の潮間帯植生、熱帯低地林、集落景観、雲霧林を再現。

館内には温室・冷室の他、ミニ水族館、企画展示室、常設展示コーナー、図書コーナーなども備えています。

 

 

この日は植物館のホールが飲食スペースとして開放されていたため、こちらでおやつタイム。

 

 

おやつタイムの後、ミニ水族館を見学。

水族館には、東南アジアを中心とした海水・汽水・淡水の魚や生物約150種2500匹が展示されています。

 

 

水族館を見学した後は、植物館の温室、マレーハウス、冷室をチェック。

皆さん、普段見慣れない動植物たちに目を奪われていました。

 

熱帯環境植物館を出たころには、雨も上がっていて、お散歩再開。

 

続いて、舟渡水辺公園へ。

 

 

舟渡水辺公園は、板橋区舟渡4丁目に所在する、旧荒川の蛇行跡を入江として整備した区立の親水公園。

新河岸川沿いに位置し、親水テラスがある他、大人向けの健康器具が多く設置されているのが特徴で、テレビドラマの撮影場所としてもしばしば登場。

また板橋区と北京市石景山区の友好都市提携を記念して植樹されたシダレヤナギも地元では有名です。

 

舟渡水辺公園の次は、志村車両検修場が見えるスポットへ。

 

 

志村車両検修場は、板橋区にある都営地下鉄三田線の車両基地。

志村車両検修場のある都交通局志村庁舎は三田線の中枢部となっており、保線作業を担当する志村保線管理所、乗務員基地の高島平乗務管理所、職員住宅の志村寮などを擁しています。

新設当初は団地の建物も少なく、いわゆる「青天井」になっていましたが、車両基地の上部を有効活用するため、昭和45年(1970)、車庫の上部に人工地盤を建設。

そこに公営住宅(都営西台アパートと都住宅供給公社西台住宅)と板橋区立高島第四小学校(廃校)が設置され、珍しい景観が誕生しました。

 

鉄道珍スポットを見た後は、へび公園へ。

 

 

へび公園は、板橋区蓮根3丁目に所在する区立公園で、蓮根の街に流れていた蓮根川の上を緑地化して、区民の憩いの場とした「蓮根川緑道」の通称。

名前の由来は、太い胴体をくねくねとのばして顔を向かい合わせた2匹の白い大蛇がいることからで、大蛇はオブジェのように見えますが、長い胴体の上に登って歩いたり、またがって遊んだりできる遊具として利用されています。

 

へび公園の次は、浮間公園へ。

 

 

初日は浮間公園に着いたところで記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。

 

 

浮間公園は、板橋区舟渡2丁目と北区浮間2丁目の境にある、面積約117,330㎡の都立公園。

公園の面積の約40%が浮間ヶ池ですが、この池はもとは荒川が流れていたところで、大正から昭和にかけての河川改修で流路が変わり、旧河道が三日月湖となった後、一部が浮間ヶ池として残りました。

そして昭和42年(1967)、東京都は池を含めた周辺を都立公園とし、昭和60年(1985)に埼京線の浮間舟渡駅が開業すると、浮間公園の入り口は駅前広場と道一つ隔てて相対するようになりました。

また園内には、野球場、テニスコート、浮間ヶ原桜草圃場、こども運動広場、じゃぶじゃぶ池、ゲートボール場、冒険広場、ちびっ子広場、風車、芝生広場、浮島、バードサンクチュアリ、水生植物園といった施設があり、浮間ヶ池では釣りもできます。

 

浮間公園の次は、浮間氷川神社へ。

 

 

浮間氷川神社は、北区浮間2丁目に鎮座する、素戔嗚尊と奇稲田姫命を御祭神として祀る神社。

由緒は不明ですが、江戸時代に編纂された『新編武蔵風土記稿』には、浮間村の鎮守と記され、武蔵国一宮である大宮の氷川神社から勧請したと伝わり、旧社殿に残されていた棟札には、寛政6年(1794)の年記が確認されています。

また荒川の洪水対策として、社殿は一段高く土盛した水塚の上に建立。

境内社には、御嶽神社・稲荷神社・八王子神社・第六天神社・猿田彦神社の五社を明治40年(1907)に合祀。

その他、境内の西南隅には石碑が多数建てられており、「浮間由来の碑」「区画整理の整地碑」「桜草保存の碑」「桜草一般公開三十周年記念碑」などが浮間の歴史を伝えています。

 

 

浮間氷川神社参拝後、再び浮間公園に戻り、地元の猫さんに挨拶をして、浮間舟渡駅でお散歩は終了。

 

その後、ご希望されたメンバーさんと軽く打ち上げをして解散となりました。

 

ご参加くださいました皆様、誠に有難うございました。

 

それでは、次回もどうぞよろしくお願いいたします。

 

東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com