千駄ケ谷~赤坂見附散歩 1月25日(土) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

お散歩ナビゲーター小島信康です。

 

今回は只今開催中の「第143回 千駄ケ谷~赤坂見附散歩」の初日の様子を簡単にご紹介します。

 

出発は千駄ケ谷駅から。

 

まずは、国立能楽堂資料展示室へ。

 

 

国立能楽堂資料展示室は、渋谷区千駄ヶ谷4丁目、国立能楽堂の中にある能楽に関する資料展示室。

この時期は国立能楽堂収蔵資料の中から、前期(2/16迄)は能絵を後期(2/28~3/28)は能面と能装束を中心に展示。

私たち一行は歴史の重さが感じられる数々の能絵を鑑賞させていただきました。

(館内撮影不可)

 

国立能楽堂資料展示室の次は、鳩森八幡神社へ。

 

 

鳩森八幡神社は、渋谷区千駄ヶ谷1丁目に鎮座する、応神天皇と神功皇后を御祭神として祀る神社。

創建は、『江戸名所図会』によると、「大昔、此の地の林の中には、めでたいことが起こる前兆の瑞雲がたびたび現れ、ある日青空より白雲が降りてきたので、不思議に思った村人が林の中に入っていくと、突然白鳩が数多、西に向かって飛び去った。この霊瑞に依り、神様が宿る小さな祠を営み、『はとのもり』と名付けた。」(現代語訳)とあり、その後、貞観2年(860)に慈覚大師円仁が、村民の懇請によって神功皇后・応神天皇の像を作り、社に祀って八幡宮としたと伝えられています。

また、境内には平成5年(1993)6月に竣工した総欅造りの御社殿の他、甲賀稲荷社・冨士浅間神社・神明社といった末社や、寛政元年(1789)築造といわれ、円墳形に土を盛り上げ、頂上近くに富士山の溶岩を配した、東京都指定有形民俗文化財「千駄ヶ谷の富士塚」や、近くにある日本将棋連盟から奉納された大駒を納めた六角堂「将棋堂」などがあります。

 

鳩森八幡神の次は、榎稲荷へ。

 

 

榎稲荷は、渋谷区千駄ヶ谷2丁目に鎮座する稲荷社。

かつてこの付近(榎坂)に、徳川家康の側室で徳川頼宣の生母「お萬の方」が信仰していたことから、「お萬榎」と呼ばれた榎の巨木がありました。

榎稲荷は、もとはこのお萬榎に開けられた洞穴の中に祀られていたもので、榎が女陰の形をしていたことから、性器崇拝の対象となり、内藤新宿周辺の遊女や女将などの信仰を集めたといい、その後、榎と榎稲荷は、昭和20年(1945)5月の空襲で焼失し、戦後、稲荷は現在地に再建され、今日に至っています。

 

榎稲荷の次は、国立競技場へ。(外観のみ)

 

 

国立競技場は、独立行政法人日本スポーツ振興センターが管理・運営する競技場。

2020年東京オリンピック・パラリンピックの主会場であり、同大会では「オリンピックスタジアム」の名称を使用するとのこと。

競技場は国立霞ヶ丘陸上競技場(旧国立競技場)の跡地に、設計は大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体が、施工は大成建設が担当し、令和元年(2019)11月に竣工。

オリンピックでは、開会式・閉会式のほか、陸上競技やサッカーが行われ、大会後は各種スポーツ・文化関連イベントに使用される予定です。

 

国立競技場を間近で眺めた後は、日本オリンピックミュージアムへ。

 

 

日本オリンピックミュージアムは、新宿区霞ヶ丘町にあるJAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE本館1・2階に所在するオリンピック専門の博物館。

オリンピックの理念「オリンピズム」を広く推進するJOCの活動が「オリンピック・ムーブメント」で、日本オリンピックミュージアムはその発信拠点として、スポーツを文化や教育と融合させる活動を展開。

ミュージアム1階は「WELCOME AREA」とし、様々な視点でオリンピック・ムーブメントを発信し、2階は有料の「EXHIBITION AREA」となっており、「知る」「学ぶ」「感じる」「挑戦する」「考える」ことを通じてオリンピックを理解するスペースに。

外は「MONUMENT AREA」として、オリンピックシンボルをはじめ、ピエール・ド・クーベルタン像や嘉納治五郎像、日本で開催されたオリンピック大会の聖火台のレプリカなどが置かれています。

 

日本オリンピックミュージアムの次は、TEPIA 先端技術館へ。

 

 

TEPIA 先端技術館は、港区北青山2丁目にある、一般財団法人高度技術社会推進協会が管理・運営を行っている技術館。

社会的に重要な課題と関連付けながら、様々な先端技術を分かりやすく展示し、子供から大人まで、それらを見たり、触ったり、動かしたりして、先端技術を楽しく身近なものとして体感できる展示施設。

また、2Fでは、様々なロボットを展示しているほか、プログラミングを学ぶロボットプログラミング教室、3Dデータや3Dプリンタの体験ができる教室も開催しています。

 

 

初日はTEPIA 先端技術館見学後、建物をバックに記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。

 

TEPIA 先端技術館の次は、青山但馬屋へ。

 

 

青山但馬屋は、港区北青山2丁目にある老舗の豆専門店。

おやつはこちらの名物「青山焼き」(中身はピーナッツペースト・あずき・季節限定マロン)と決めていたので、事前に注文電話入れておき、到着したところで食べたいあんこがつまった青山焼きをそれぞれ受け取って頬張りました。

 

青山但馬屋の次は、高橋是清翁記念公園へ。

 

 

高橋是清翁記念公園は、港区赤坂7丁目にある、面積約5,320㎡の区立公園。

明治時代後期、日本の金融界の重鎮であり、大正から昭和初期にかけて内閣総理大臣や大蔵大臣を務めた政治家・高橋是清(1854~1936)の邸宅跡。

昭和13年(1938)に記念事業会が東京市に寄与して昭和16年(1941)に記念公園として開園。

昭和50年に管理が港区に移管されました。

また、邸宅は移築され、現在は都立小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」で公開。

記念公園は日本庭園の趣をもっており、カエデ、モッコク、ウラジロガシなどの広葉樹が四季を彩り、中央の池泉のまわりには石橋や石人像、石灯篭があるほか、奥には本人の銅像が置かれています。

 

高橋是清翁記念公園の次は、豊川稲荷東京別院へ。

 

 

豊川稲荷東京別院は、港区元赤坂1丁目にある曹洞宗の寺院。

愛知県豊川市にある「圓福山豊川閣 妙厳寺」(豊川稲荷)の唯一の直轄別院で、豊川稲荷の御分霊である豊川吒枳尼眞天を本尊として祀っています。

創建は、名奉行として名高い大岡越前守忠相(1677~1752)が藩地で信仰していた豊川吒枳尼眞天を自邸に祀ったのが始まりで、その後、赤坂一ツ木に移った大岡邸の敷地内に、文政11年(1828)に参詣所が建てられ、明治20年(1887)に現在地に移転し、豊川稲荷の直轄別院に。

境内には、本殿、奥の院、三神殿、稲荷会館(法輪閣)、文化会館、三所殿、大岡廟、霊狐塚などがあり、融通稲荷尊天、叶稲荷尊天、子宝観音、身がわり地蔵、愛染明王、摩利支天などが祀られ、七福神めぐりもできます。

また、東京別院は、ジャニーズ事務所のタレントをはじめ、芸能・スポーツ関係者の信仰を集めていることで知られており、著名人の名前が記された献灯がたくさん吊るされています。

 

こんなふうにあちこち見どころを巡って、赤坂見附駅でお散歩は終了。

 

 

その後、有志のメンバーさんと居酒屋に行って、打ち上げ懇親会を開いて解散。

 

大人の遠足、全行程終了となりました。

 

ご参加くださいました皆様、誠に有難うございました。

 

おひとりさま同士で楽しめる街歩きイベント、今後も次々開催。

 

ご興味ある方、今なら参加費500円でお試し体験ができます。

 

休日近場でリフレッシュしたいお勤めされてる方や主婦の方、ご活用よろしくお願いいたします。

 

東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com