目黒~品川散歩 3月9日(土) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

お散歩ナビゲーター小島信康です。

 

今回は3月9日(土)から始まりました

東京お散歩教室「第130回 目黒~品川散歩」の初日の様子をご紹介します。

 

出発は目黒駅から。

 

まずは、「玉川屋 目黒駅前店」へ。

 

 

玉川屋 目黒駅前店は、品川区上大崎2丁目にある老舗和菓子店。

今コースは、適当なおやつスポットが見つけられなかったので

最初におやつを買ってからの、お散歩スタートとなりました。

 

玉川屋の次は、誕生八幡神社へ。

 

 

誕生八幡神社は、品川区上大崎2丁目に鎮座する、誉田別命(応神天皇)を御祭神とし

相殿に神功皇后と武内宿禰を祀る神社。

由緒は、文明年間(1469~1487)に、太田道灌が夫人の安産を祈って

筑前国の宇美八幡宮を当地に勧請したのが始まり。

無事に男児が生まれたことから、安産の守り神として信仰されるようになり

戦後、社号を「誕生八幡神社」と改称。

境内は、昭和45年(1970)に移転改築された社殿のほか、拝殿前左手に重箱稲荷が祀られ

社頭には品川区指定天然記念物のイチョウの大木が2本、聳え立っています。

 

誕生八幡神社の次は、自転車文化センターへ。

 

 

自転車文化センターは、品川区上大崎3丁目にある、一般財団法人日本自転車普及協会が運営する

自転車関連の書籍を所蔵するライブラリーと歴史的自転車を展示するギャラリーを併設した施設。

昭和56年(1981)5月に自転車専門図書館・博物館類似施設として赤坂に創設され

平成26年(2014)4月、移転先である目黒でリニューアルオープン。

自転車文化センターでは、自転車に関する書籍約9,000冊をはじめ、希少な歴史的自転車のほか

部品やポスターなどを多数所蔵しており、書籍の閲覧、展示の見学、グッズ購入などができます。

 

自転車文化センターの次は、池田山公園へ。

 

 

池田山公園到着後、高台部にある遊戯・休憩ゾーンでおやつタイム。

出発時に「玉川屋 目黒駅前店」で買った和菓子をみんなで食べました。

 

 

池田山公園は、品川区東五反田5丁目にある区立公園。

江戸時代、この付近の高台には、岡山藩池田家の下屋敷「大崎屋敷」があったため

「池田山」と呼ばれ、屋敷は明治になってからも池田侯爵邸として使用されましたが

大正時代末期から次第に宅地化が進み、やがて都内有数の高級住宅地に。

現在、池田山公園となっている場所は、この屋敷の奥庭だったところで

東京電力社長邸、東京荏原青果社長邸と変遷した後に品川区が購入し

昭和60年(1985)に区立公園として開園。

公園は、昔からあった樹林や池、滝などをそのまま残し、起伏に富んだ地形を活かした

「のぞき池方式」といわれる回遊式庭園で、四季折々の花で彩られています。

 

池田山公園の次は、ねむの木の庭へ。

 

 

ねむの木の庭は、品川区東五反田5丁目にある区立公園。

当地は皇后美智子さまのご実家として知られる日清製粉社長・正田家の邸宅跡。

邸宅は、平成11年(1999)に正田英三郎氏が亡くなり、遺産の相続税の一部として国に物納され

建物は一部で保存運動も行なわれましたが、老朽化が激しかったため解体。

その後、品川区が国から公園用地として跡地を取得し

平成16年(2004)8月26日に「ねむの木の庭」として開園しました。

公園名の由来は、皇后陛下が高校時代につくられた詩『ねむの木の子守歌』や

皇室に入られた後にお詠みになったお歌の中でも使われた「ネムノキ」にちなんだもので

庭には皇后さまゆかりの樹木、お歌の中で詠まれた樹木・草花が多数植えられています。

 

ねむの木の庭の次は、雉子神社へ。

 

 

途中、何人かのメンバーさんが、「ブレッド&コーヒー イケダヤマ」でお土産をご購入。

 

 

雉子神社は、品川区東五反田1丁目に鎮座する

日本武尊・天手力雄命・大山祗命を御祭神として祀る神社。

雉子神社は、文明年間(1469~1487)に当地に飛来した白雉に纏わる村人が見た霊夢から

日本武尊を祀る大鳥明神が建てられたことが、創建の由来といわれています。

その後、徳川家光が鷹狩りに訪れたとき、社地に飛び入った一羽の白雉を追って社前に参詣し

そのとき家光から「以後雉子宮と称すべし」という言葉があって、「雉子ノ宮」に改称。

そして、明治維新の際に「雉子神社」と改められました。

社殿は、平成7年(1995)に竣工した白雉子ビルの中にあり

境内には、大国主命・倉稲魂命・埴山姫命を祀る三柱神社が末社として祀られています。

 

雉子神社の次は、袖ヶ崎神社へ。

 

 

袖ヶ崎神社は、品川区東五反田3丁目に鎮座する、豊受比賣神・天照皇大神・誉田別尊を御祭神

菅原道真命・武甕槌命・経津主命・塩槌翁命・市杵島姫命を配祀神として祀る神社。

当社は東五反田1丁目と3丁目、4丁目の一部の鎮守社で、保延3年(1137)に京都稲荷山より奉斎されかつては忍田稲荷大明神と称していましたが、明治維新後、袖ヶ崎神社と改称。

社殿は江戸時代以来、大東亜戦争罹災まで4度類焼し、仮社殿を経て

昭和42年(1967)6月、社前の中原街道(桜田通り)の拡幅に伴い

境内整備とともに社殿その他が新築されました。

 

袖ヶ崎神社の次は、物流博物館へ。

 

 

途中、「島津山」と呼ばれる、東五反田3丁目の小高い丘にある、2つの階段坂を通過。

 

 

さらに、北品川6丁目の階段坂2本を通過。

 

 

初日は、物流博物館に着いたところで記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。

 

 

物流博物館は、港区高輪4丁目にある、公益財団法人利用運送振興会が運営する物流専門の博物館。

もとは、昭和33年(1958)に日本通運本社内に創設された

社史に関わりのある近世及び近代初期の交通・運輸の概要を展示した「通運史料室」が始まりで

後に「物流史料館」と改称し、財団法人利用運送振興会に管理運営が委ねられ

平成10年(1998)8月、物流の役割を広く社会にアピールすることを目的に

「物流博物館」として港区に開館。

資料の多くは、日本通運所有のもので、文書史料約6千点、美術工芸資料約200点

実物資料約1千点、写真資料約10数万点、映像資料約200点を収蔵しており

展示内容は、江戸時代から昭和までの物流のあゆみに関する歴史資料

現代物流の要所である空港・港湾・鉄道・トラックの各ターミナルのジオラマ模型

物流に関するビデオ・クイズ・ゲームなど。

暮らしと産業に欠かせない物流の仕組みを、楽しみながら学ぶことができます。

 

物流博物館の次は、ユニセフハウスへ。

 

 

途中、江戸幕府のキリスト教弾圧政策によって、多くのキリシタンが殉教した

「江戸の大殉教」について知ることができる「江戸の殉教者顕彰碑」をチェック。

 

 

ユニセフハウスは、港区高輪4丁目にある、公益財団法人日本ユニセフ協会が運営する

平成13年(2001)7月にオープンした、ユニセフ支援者や国際協力に携わる人たちへの

情報発信の拠点。

開発途上国の保健センター、小学校の教室、緊急支援の現場などを再現した常設展示スペースや

ミニシアター、130名収容のホールなどを備えており、学習施設としての役割を果たすほか

協会の本部も置かれています。

 

ユニセフハウスの次は、高山稲荷神社へ。

 

 

高山稲荷神社は、港区高輪4丁目に鎮座する、宇迦之御魂神を御祭神として祀る神社。

由緒は、凡そ500年前、室町・戦国期に伏見稲荷大社の御分霊・正一位福聚稲荷大明神を勧請し創建。

旧社地が小高い丘陵上にあったことから高山稲荷と称され

明治の初めに毛利家より替地の寄進があって、現在地に遷座し

関東大震災後、国道の拡張に伴い社地が削られ、参道も現在の位置に移動。

そして、昭和6年(1931)9月に現社殿が造営され

昭和63年(1988)に鳥居や社殿内外の大改修が行われました。

 

 

縁結びの神として境内に祀られている石燈籠(おしゃもじさま)。

こちらは、もとは切支丹燈籠で、一説には高輪海岸で処刑された外国人宣教師を供養するために

建てられたといわれ、海中より出土したとの説もある、港区の登録有形民俗文化財です。

 

こんなふうにあちこちご案内して、品川駅でお散歩は終了。

 

 

そして、全員で「魚民 品川港南口駅前店」で打ち上げをして、解散となりました。

 

ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。

 

それでは、次回もよろしくお願いいたします。

 

東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com