高円寺・阿佐ヶ谷ぐるっと散歩 10月28日(土) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

お散歩ナビゲーター 小島信康です。

 

今回は10月28日(土)に開催しました東京お散歩教室

第109回 高円寺・阿佐ヶ谷ぐるっと散歩」の様子を簡単にご紹介します。

 

出発は高円寺駅南口から。

 

まずは、高円寺氷川神社へ。

 

 

高円寺氷川神社は、杉並区高円寺南4丁目に鎮座する、素盞鳴命を御祭神として祀る神社。

江戸時代は旧高円寺村小名原の鎮守で、明治になって村社となりましたが、戦災で社殿が焼失。

現在の社殿は、昭和46年(1971)に再建されたもので、境内は社殿の他に

気象神社、稲荷神社、御嶽神社、日枝神社といった境内社が祀られています。

 

 

気象神社は、日本で唯一、気象の神様として崇敬を集める神社。

もとは、旧陸軍気象部の構内に昭和19年(1944)4月10日に造営されたもので

昭和23年(1948)9月18日に遷宮祭が執行され、高円寺氷川神社に移設。

御祭神は八意思兼命で、絵馬所には晴天祈願が書き込まれた下駄型の絵馬が

びっしりかけられています。

 

高円寺氷川神社の次は、高円寺へ。

 

 

高円寺は、杉並区高円寺南4丁目にある曹洞宗の寺院。

宿鳳山と号す、観音菩薩像を本尊として祀る、徳川家光ゆかりのお寺で

かつて小沢村と呼ばれた村名を、寺名をとって高円寺村に改めさせたのも家光とのこと。

高円寺の地名由来の寺院として、地元の人々から親しまれています。

 

 

この日は、高円寺の山門の前で記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。

 

高円寺の次は、桃園川緑道へ。

 

 

桃園川緑道は、旧桃園川を整備した、緑あふれる遊歩道。

あちこちに、可愛らしい動物のオブジェがあって、道行く人たちを和ませています。

 

この後、緑道から所々外れて、見どころをご案内。

 

まずは、「とよんちのたまご」へ。

 

 

とよんちのたまごは、高円寺パル商店街の中にある

自慢の最高級卵と卵を使ったスイーツで話題になっている人気店。

こちらでエッグタルトやカットバウムを買って、おやつタイム。

 

とよんちのたまごの次は、長仙寺へ。

 

 

長仙寺は、杉並区高円寺南3丁目にある、不動明王を本尊として祀る真言宗豊山派の寺院。

寺伝によると、宝永元年(1704)に中野宝仙寺の真秀がこの地に一庵を建て

日王山阿遮院と号したのが始まりといい、戦前は高円寺の発展とともに寺勢が増し

昭和10年(1935)に書院と庫裏が建立されましたが、戦災で堂宇が焼失。

現在の本堂は、昭和44年(1969)11月に建立されたもので

本堂の前には、手入れの行き届いた綺麗なお庭が広がっています。

 

長仙寺の次は、馬橋稲荷神社へ。

 

 

馬橋稲荷神社は、杉並区阿佐谷南2丁目に鎮座する

宇迦之魂神と大麻等能豆神を主祭神として祀る神社。

創建は、鎌倉時代末期と伝えられ

明治40年(1907)に、御嶽神社、白山神社、天神社、水神社を相殿として合祀。

昭和40年(1965)10月、住居標示改正によってなくなった馬橋の地名を残すため

「馬橋稲荷神社」に改められました。

境内には、昭和13年(1938)に完成した拝殿や、昭和50年(1975)に鎮座700年記念事業として

建てられた随神門をはじめ、随神門に吊るされた都内最大の開運鈴や

東京三鳥居の一つといわれている昇龍・降龍が刻された石造大鳥居など

多数の見どころがあります。

 

馬橋稲荷神社の次は、阿佐ヶ谷アニメストリートへ。

 

 

阿佐ヶ谷アニメストリートは、平成26年3月29日にJR中央線阿佐ヶ谷駅~高円寺駅間の高架下に

グランドオープンしたアニメファンの交流スポット。

ショップ、ギャラリー、ライブスペースなどが集まり、様々なイベントが開催されています。

 

阿佐ヶ谷アニメストリートの次は、草の花へ。

 

 

草の花は、杉並区阿佐谷北1丁目にある地元で人気のパン屋さん。

こちらで買い物をして、高架下で2回目のおやつタイム。

 

おやつタイムの後は、駅直結の商業施設「Beans阿佐ヶ谷」で小休止。

 

小休止後、阿佐ヶ谷神明宮へ。

 

 

途中、阿佐ヶ谷を代表する文化複合施設「ラピュタ阿佐ヶ谷」の外観をチェック。

建物名は、宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』からとられたもので、平成10年11月にオープン。

開館当初はアニメ映画専門館としてスタートしましたが、現在は日本映画の旧作上映を増やし

都内有数のフィルムにこだわった名画座として知られています。

 

 

阿佐ヶ谷神明宮は、杉並区阿佐谷北1丁目に鎮座する

天照大御神を御祭神として祀る、旧阿佐ヶ谷村の鎮守。

厄除(八難除)の神社として知られており

境内は、平成21年秋に「平成の大改修」が完了し

神明造りの御殿、神門、新しい祈祷殿、能楽殿などが完成。

約3,000坪ある境内地は、シイ、カシ、クス、ケヤキ、イチョウ等の巨木が聳え立つ

神聖な杜になっていて、都内最大級の伊勢神宮勧請の神社として、崇敬を集めています。

 

阿佐ヶ谷神明宮の次は、Aさんの庭へ。

 

 

Aさんの庭は、杉並区阿佐谷北5丁目に所在する、面積約829㎡の区立公園。

かつて、ここには大正13年(1924)に建てられた木造平屋の洋風住宅「旧近藤邸」があり

宮崎駿監督が著書『トトロの住む家』で紹介。

空き家になった後、保存運動が起き、区が公園として整備する計画を進めていましたが

平成21年2月に不審火で焼失してしまいました。

そのとき、宮崎監督から区に公園デザインの提案の申し出があり

この提案をもとに、再び公園計画が進められ、平成22年7月25日に開園。

園内には、住宅の雰囲気を再現した、トイレと防災倉庫を兼ねた建物の他

たくさんの草花が植えられた庭や、住宅とともに歴史を刻んできた井戸があり

当時の様子を今に伝えています。

 

Aさんの庭の次は、馬橋公園へ。

 

 

馬橋公園は、杉並区高円寺北4丁目に所在する、面積約19,261㎡を有する区立公園。

もとは気象庁の気象研究所(その前は陸軍気象部)があった場所で

昭和55年(1980)に研究所がつくば市に移転した後、跡地が公園として整備され

昭和60年(1985)3月30日に開園。

防災空地を兼ねた公園で、付近の住民の一時避難所にもなっています。

 

馬橋公園の次は、高円寺庚申通り商店街へ。

 

 

高円寺庚申通り商店街は、高円寺駅北側、純情商店街の西側から早稲田通りまで続く商店街。

130以上の店舗が集まる活気ある商店街で、通りの途中には、商店街の名前の由来となった

正徳6年(1716)に、高円寺村の講中10人が、悪病退散、村民安全祈願のために建立した

庚申塔があります。

 

こんなふうにあちこちご案内して、高円寺駅北口でお散歩は終了。

 

 

そして、ご希望されたメンバーさんと居酒屋で打ち上げをして、解散となりました。

 

ご参加くださいました皆様、雨の中、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。

 

それでは、次回もどうぞよろしくお願い致します。

 

東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com