東大前~日暮里散歩 9月17日(土) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

こんばんは(^_^)

 

今回は9月17日(土)に開催しました東京お散歩教室

東大前~日暮里散歩」の様子を簡単にご紹介します。

 

出発は東大前駅から。

 

まずは、根津神社へ。

 

 

根津神社は、文京区根津1丁目に鎮座する、須佐之男命、大山咋命、誉田別命を

主祭神として祀り、大国主命と菅原道真公を相殿として祀る神社。

根津権現とも呼ばれ、東京十社の一社に数えられています。

見どころは、宝永3年(1706)に造営された権現造の本殿・幣殿・拝殿・唐門・透塀・楼門

といった徳川綱吉が千駄木の旧社地から遷座した際に奉建した歴史的建造物群。

震災や戦災で江戸期に建てられた歴史的建造物を数多く失った東京の区部で

こうした光景に触れられるというのは、大変貴重なことです。

 

 

根津神社の境内に鎮座する摂末社「乙女稲荷神社」。

こちらは、倉稲魂命をご祭神として祀るお稲荷さん。

五穀豊穣や商売繁盛といったご神徳の他

その社名から、近年女子力UPの神様として崇敬を集めています。

 

根津神社の次は、芋甚へ。

 

 

芋甚は、文京区根津2丁目にある甘味処。

こちらで、谷根千散策のおともとして大人気のアイスモナカを購入。

食べ歩きにぴったりの大きさが嬉しいです。

 

芋甚の次は、護国院へ。

 

 

途中、谷根千っぽい路地裏の風景などをご紹介。

 

 

護国院は、台東区上野公園にある、寛永寺の最初の子院として開創された天台宗の寺院。

「東叡山寛永寺護国院」と号し、「東叡山釈迦堂」の別名があります。

創建当初は、現在の国立博物館の裏、寛永寺の墓地のところに位置していましたが

徳川家霊廟建立のため、宝永6年(1709)に現在地に移転。

本堂(釈迦堂)は、享保7年(1722)に再建された唐様の建物で

堂内には本尊である釈迦三尊坐像が祀られている他

徳川家光から贈られたといわれる大黒天画像があり

大黒天は谷中七福神の一つとして信仰を集めています。

 

護国院の次は、東京藝術大学へ。

 

 

東京藝術大学では、大学美術館3階展示室で開催中の「台東区コレクション展」を見学。

こちらでは、10月16日まで、法隆寺金堂壁画や敦煌莫高窟壁画の模写作品など

東京藝術大学大学院の修了制作を無料で鑑賞することができます。

 

東京藝術大学の次は、黒田記念館へ。

 

 

黒田記念館の建物は、美術の学術的調査研究と資料収集・公開を行う

帝国美術院附属美術研究所(現・東京文化財研究所)として、昭和3年に竣工。

そして、東京文化財研究所の全業務が新庁舎に移ったことにより

平成13年9月に黒田記念館として開館しました。

記念館では、日本近代洋画の父ともいわれる黒田清輝の油彩画約130点

デッサン約170点、写生帖などを所蔵し、特別室と黒田記念室で展示公開を行っています。

 

黒田記念館の次は、国際子ども図書館へ。

 

 

国際子ども図書館は、平成12年1月に、国立国会図書館の支部図書館として設立。

部分開館を経て、平成14年5月に全面開館した日本初の児童書専門の国立図書館です。

建物は、明治39年に帝国図書館として建設されたもので、その後、昭和4年に増築。

平成に入ってからも、改修・増築・免震工事などが施され、今に至ります。

児童書専門の図書館ですが、建物がルネサンス様式を取り入れた

明治期洋風建築の代表作であり、東京都選定歴史的建造物に指定されていることから

見学目的で訪れる人も多く、図書館側も一般公開をして、建物の紹介を行っています。

 

 

建物見学の後、記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。

 

国際子ども図書館の次は、寛永寺へ。

 

 

寛永寺は、台東区上野桜木1丁目にある、東叡山と号する天台宗関東総本山の寺院。

開基は徳川家光、開山は慈眼大師天海大僧正です。

江戸末期までの寛永寺は、芝の増上寺と並ぶ徳川将軍家の墓所として権勢をふるい

今の上野公園をはじめ、その周辺にも堂塔伽藍や子院が立ち並ぶ巨刹でしたが

明治維新の際の上野戦争で大半が炎上。

その後、明治政府の命令で境内も大幅に縮小(約3万坪、江戸時代の1/10ほど)されました。

本堂(根本中堂)は、上野公園の中央部分、噴水広場にあたる竹の台にあった旧本堂が

慶応4年(1868)に焼失したため、明治9年から12年の歳月をかけて

喜多院(埼玉県川越市)の本地堂を移築。

堂内には、本尊「薬師瑠璃光如来像」が秘仏として祀られています。

 

寛永寺の次は、下町風俗資料館付設展示場へ。

 

 

途中、路地で人懐っこい猫くんにご挨拶。

 

 

下町風俗資料館付設展示場は、台東区上野桜木2丁目にある

旧吉田屋酒店を再生した区立の展示施設。

吉田屋酒店は、旧谷中茶屋町(現・谷中6丁目)の一角にあった

江戸時代以来の老舗酒店で、昭和61年まで営業をしていました。

閉店後、台東区によって現在地に移築され、昭和62年5月から

下町風俗資料館付設展示場として無料で公開。

建物は、明治43年に建てられたもので、昭和10年に一部改築はされましたが

明治時代の商家建築の姿を残す貴重な建物として、1階店舗と2階部分及び

道具・文筆類が台東区指定有形民俗文化財に指定されています。

 

下町風俗資料館付設展示場の次は、SCAI THE BATHHOUSEへ。

 

 

SCAI THE BATHHOUSEは、台東区谷中6丁目ある

200年の歴史を持つ銭湯「柏湯」を改装し、平成5年にオープンした現代美術ギャラリー。

最新鋭の日本人アーティストを世界に向けて発信すると同時に

日本ではまだ知られていない海外の優れた作家も積極的に紹介。

現在は、英国を代表する現代美術作家の一人、アニッシュ・カプーアさんの個展が

10月15日まで開催されています。

 

SCAI THE BATHHOUSEの次は、上野桜木あたりへ。

 

 

「上野桜木あたり」は、台東区上野桜木2丁目に平成27年3月にオープンした

話題の複合商業施設。

昭和13年に建てられた三軒続きの古民家をリノベーションしたもので

施設内には、「谷中ビアホール」「でも俺5時間だからユウスケ」「Kayaba Bakery」

「塩とオリーブの店 おしおりーぶ」といったショップの他

「みんなのざしき」や「みんなのろじ」といったコミュニティスペースもあります。

 

上野桜木あたりの次は、谷中霊園へ。

 

 

谷中霊園(旧称・谷中墓地)は、台東区谷中7丁目にある都立霊園。

江戸時代は天王寺の寺域でしたが、明治7年に青山霊園・雑司ヶ谷霊園・染井霊園とともに

東京府管轄の公共墓地として開設。

面積は約100,000㎡、およそ7,000基の墓があり

徳川慶喜、横山大観、渋沢栄一、鳩山一郎、長谷川一夫といった

著名人のお墓があることで知られています。

 

 

谷中霊園を出て、最後は鉄道ビュースポット「芋坂跨線橋」を渡って

日暮里駅でお散歩は終了。

 

その後、ご希望された皆さんと居酒屋で打ち上げをして

様々なテーマで盛り上がって解散となりました。

 

ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。

 

それでは、次回もどうぞよろしくお願い致します。

 

東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com