中目黒~駒沢大学散歩 10月24日(土) | 東京散歩道

東京散歩道

「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

こんばんは(^-^)/


今回は10月24日(土)に開催しました東京お散歩教室

「中目黒~駒沢大学散歩」の様子を簡単にご紹介します。


出発は中目黒駅から。


まず、駅前にある中目黒GTを通り抜け、第六天社を案内してから

目黒銀座観音へ。





目黒銀座観音は、目黒区上目黒にある馬頭観音。

目黒銀座観音の歴史は、大正時代の終わり頃、このあたりは小規模の乳牛牧場や

馬力運送業者が多く、彼らは「目黒恵比寿畜舎運送組合」を結成。

そして、大切な牛馬の息災を護り、死後の菩提を弔うために

妙安寺上岡観音(東松山市)から、霊験あらたかな馬頭観音の分霊を勧請し奉祀。

その後、木彫りの馬頭観音像を安置し、大正12年に妙安寺の住職を招いて

入仏開眼式を行ったとあります。

現在のお堂は、昭和10年に建てられたもので

昭和31年12月に「目黒銀座観音」と改称され、現在に至っています。


目黒銀座観音の次は、目黒銀座商店街を抜けて、烏森稲荷神社へ。




烏森稲荷神社を参拝する前に記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。




烏森稲荷神社は、目黒区上目黒にある蒼稲魂命を祀る稲荷神社。

創建は不明ですが、下馬引沢村の新堀新左衛門が壽福寺の境内に祀ってあった

稲荷神をこの地に移し、奉祀したといわれています。

また、昔、宿山稲荷講の人たちが新橋の烏森稲荷(烏森神社)に参拝に行ったとき

狐が白い馬になってついてきたので、それを祀ったという伝説もあります。

境内は、蛇崩川(現在は暗渠)の谷に向かう斜面にあり

手水舎の水は、壁から流れ出る湧水を利用しています。


烏森稲荷神社の次は、壽福寺へ。





壽福寺は、目黒区上目黒にある阿弥陀如来を本尊とする天台宗の寺院。

正式名称は「新清山観明院壽福寺」で、鳳算大阿闍梨が元和元年(1615)に

創建したと伝えられています。

しかし、境内にある鎌倉時代の板碑から、草創は更に遡るものと推察されています。

敷地は野沢通りに接していますが、山門まで参道がかなり長く

山門の前には、相生地蔵と呼ばれ信仰されている延命地蔵尊や

庚申塔などが立っています。

また本堂は、昭和50年に建て替えられたものですが

旧本堂は、行人坂にあった明王院念仏堂を明治13年に移建したものとのことで

「念佛堂」と書かれた古い扁額が、今も掲げられています。


壽福寺の次は、世田谷公園へ。




世田谷公園に入る前に、アップルパイの名店として知られる

「GRANNY SMITH APPLE PIE & COFFEE 三宿店」でアップルパイを購入。

公園に持ち込み、おやつタイムとなりました。




公園内を走るミニSL「ちびくろ号」。

世田谷公園のミニSLは、区制50周年を記念し、昭和57年5月に開通。

1周300mほどのループ線を約3分かけて走ります。


今回もメンバーさんと一緒にミニSL体験をしようと思ったのですが

この日は、乗車待ちするちびっ子たちの長蛇の列が。。

子供優先のため、断念して、噴水広場へ。




世田谷公園の噴水広場。

噴水は、六角形の池の中心に、モニュメントのような形で設置されており

一定のリズムで、突起部から水が噴出したり、止まったりを繰り返しています。

また、池のまわりにはベンチが置かれていて、人々の憩いの場になっています。




噴水広場の次は、交通広場に移動し

静態保存されている蒸気機関車「D51 272号機」をチェック。


D51を見学した後は、世田谷区立平和資料館へ。




世田谷区立平和資料館は、今年8月15日にオープンした平和資料館で

「せたがや未来の平和館」という愛称が付けられています。

世田谷区は、昭和60年8月15日に国の内外に向けて「平和都市宣言」を行い

この趣旨に基づいて、平成7年8月に「せたがや平和資料室」を玉川小学校に開設。

そして、終戦から70年、平和都市宣言30周年、平和資料室開設20周年という節目の年に

大きな犠牲と悲劇を生んだ太平洋戦争の体験や記憶、戦争の悲惨さ、平和の尊さを

広く伝える施設として、新しい平和資料館を世田谷公園内に開設しました。

館内には、展示室やライブラリー、多目的室などがあり

太平洋戦争や戦時下の暮らし、戦後の歩みや世田谷区の平和への取り組みに関する

資料が多数展示されています。(撮影は不可)


平和資料館を見学した後は、世田谷公園を出て、こどもの広場公園へ。




こどもの広場公園は、世田谷区下馬にある面積約19,239㎡の区立公園。

東京100年記念祭事業の一環として、区内の小学校から募集した

子供たちの遊び場プランを基に設計し、昭和48年に開園。

園内は、道路を挟んで「山の公園」と「川の公園」の2つのゾーンがあり

山の公園には、ケヤキとヒマラヤスギの大木に囲まれたエリアと噴水や少年野球場

川の公園には、流れ、スカイウェイ、砦、4階建ての立体迷路などがあります。


こどもの広場公園の次は、駒繋神社へ。




駒繋神社は、世田谷区下馬にある大国主命を祀る神社。

昔から「子の神」(ねのかみ)といわれ、出雲大社の分霊を守護神として祀っています。

創建年代は不詳ですが、天喜4年(1056)、源頼義・義家父子が奥州の安倍氏征討に

向かう途中、子の神に武運を祈ったと伝えられています。

その後、文治5年(1189)、源頼朝が奥州藤原氏征伐の際

祖先の義家が参拝したことにならって戦勝を祈願。

そのとき、愛馬芦毛から下りて「馬(駒)を松に繋いで参拝した」といわれており

この故事から、明治以降「駒繋神社」と称されるようになりました。

神社は蛇崩川緑道沿いの高台に立地し、静粛に包まれた境内には

昭和38年に完成した流造の社殿の他、招魂社など複数の末社が祀られています。


駒繋神社の次は、西澄寺へ。




西澄寺に向かう途中で立ち寄った「やきがしや SUSUCRE」。

SUSUCREは、世田谷区下馬にある焼き菓子専門店。

店内には保存料を使っていないお菓子が、常に50~60種類も用意されており

味も素晴らしいので、今回もメンバーさんにご紹介させていただきました。





世田谷区下馬にある真言宗智山派の寺院「西澄寺」。

正式名称は「日輪山薬王院西澄寺」で、玉川八十八ヶ所霊場52番です。

現在の山容は、荒廃した寺の復興を願った第10世三田村慧荘和尚によって

明治中頃に整備されたもので、境内には大日如来を安置する本堂の他

薬師如来を安置する薬師堂があります。

また、堂々たる山門は、現在の港区芝5丁目にあった阿波徳島藩主蜂須賀家の

中屋敷門を大正末頃に移築したと伝わるもので、江戸時代末期に建てられた

貴重な武家屋敷門として、東京都指定有形文化財に指定されています。


西澄寺の次は、世田谷観音へ。





世田谷観音は、世田谷区下馬にある天台宗系単立寺院。

正式名称は「世田谷山観音寺」で、江戸三十三観音霊場32番です。

創建は、もと事業家であった睦賢和尚が昭和26年に独力で建立。

同年5月、浅草寺に請い、開眼の法を修したということで

区内で最も新しいお寺といわれています。

戦後の開山ということから、今風のお寺かと思いきや、全く逆で

落ち着いた佇まいの中に、風格のあるお堂が並び、境内は古刹と見紛うほど。

そんなところから、世田谷観音は「せたがや百景」の一つにも選ばれています。


世田谷観音の次は、野沢稲荷神社へ。





野沢稲荷神社は、世田谷区野沢にある倉稲魂命をご祭神として祀る稲荷神社。

創建年代は不詳ですが、境内に祀られている庚申塔に「元禄八年 野沢村」と

刻まれていることから、17世紀末には既に村が成立していて

野沢村の鎮守社になっていたと思われます。


こんなふうに、あちこち見どころをご案内して、駒沢大学駅でお散歩は終了。




その後、ご希望された皆さんと打ち上げをして解散となりました。


ご参加された皆様、長時間お付き合いいただき誠に有難うございました。


それでは、次回もどうぞよろしくお願い致します。


東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com