鶯谷~三ノ輪散歩 12月6日(土) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

こんばんは(^-^)/


今回は12月6日(土)から始まりました東京お散歩教室

鶯谷~三ノ輪散歩 」の初日の様子を簡単にご紹介します。




集合場所である鶯谷駅北口の様子。

改札口を出たところから元三島神社の後姿が見えます。

神社社殿の下が商店という変わった造りに、皆さん驚かれていました。


メンバーさんが揃ったところで出発、元三島神社へ。




元三島神社は、大山祇命と伊佐那岐命をご祭神として祀る神社。

弘安の役で武功をあげた河野通有ゆかりの神社です。

正面から見た境内の様子は、裏側とは正反対で、静粛に包まれています。


元三島神社の次は、西蔵院不動尊へ。




西蔵院不動尊は根岸4丁目にある真言宗智山派寺院「西蔵院」の境外不動堂。

敷地内にある「御行の松」が、よく知られています。




初代御行の松。

初代の松は、江戸期から根岸の大松と人々に親しまれ

「江戸名所図絵」や歌川広重の錦絵にも描かれました。

大正15年には天然記念物の指定を受けますが、昭和3年に枯死。

その後植えられた二代目も枯死してしまい、現在の松は三代目になります。


西蔵院不動尊の次は、小野照崎神社へ。





小野照崎神社は、平安時代前期の公卿で文人だった小野篁を主祭神とし

相殿に菅原道真を祀る学問や芸能にご利益があることで知られる神社。

渥美清さんが売れない時代に、禁煙の誓いを立てて願掛けしたところ

「男はつらいよ」の出演依頼が来たというエピソードから

若手芸能人やアーティストの参拝が絶えないといいます。


小野照崎神社の次は、法昌寺へ。




法昌寺は、下谷2丁目にある法華宗本門流の寺院。

境内には、下谷七福神の毘沙門天が祀られている他

たこ(八郎)地蔵が本堂の前に立っています。




元プロボクサーたこ八郎の姿をした「たこ(八郎)地蔵」。

こちらのお地蔵様は、法昌寺がたこ八郎さんの菩提寺だったことから

由利徹さん、赤塚不二夫さん、山本晋也監督らが発起人となって造立。

「めいわくかけてありがとう。」は、たこさんの口癖&座右の銘なんだとか。


法昌寺の次は、英信寺へ。




英信寺は、下谷2丁目にある浄土宗の寺院。

本尊は阿弥陀如来で、本堂の左手には、下谷七福神の「三面大黒天」が祀られています。




三面大黒天とは、3つのお顔をもつ大黒様。

正面が大黒天、向かって右が弁財天、左が毘沙門天です。

この三面大黒天は、弘法大師作と伝えられ、英信寺創建時から安置され

古くから信仰を集めています。


英信寺の次は、入谷鬼子母神へ。




入谷鬼子母神でお馴染みの眞源寺は、下谷1丁目にある法華宗本門流の寺院。

こちらには日蓮上人の尊像とともに、悪神から改心し、安産・子育の守護神となった

鬼子母神が祀られています。(鬼は角ない鬼の字)




また、眞源寺は下谷七福神の福禄寿でもあり

境内には可愛らしい福禄寿像が安置されています。


入谷鬼子母神の次は、池波正太郎記念文庫へ。




池波正太郎記念文庫は、台東区生涯学習センター1階にある台東区立中央図書館内に

設けられている池波正太郎に関する特設展示コーナー。

上野・浅草を故郷とし、「鬼平犯科帳」など、多数の時代小説を発表した彼の業績や

作品の世界を伝える施設で、文庫内には、作品に関する資料、復元された書斎

著作・自筆原稿・絵画などが展示されています。(撮影不可)


池波正太郎記念文庫の次は、江戸下町伝統工芸館へ。




江戸下町伝統工芸館は、台東区の職人たちの本物の技術が凝縮された

伝統工芸品の数々を紹介している区立の工芸館。

2階展示コーナーには、江戸指物や江戸簾といった伝統工芸品約45種類350点が

常設展示されており、1階では、職人による伝統工芸品の製作実演(土曜・日曜)が

行われています。


江戸下町伝統工芸館の次は、三島屋さんへ。





三島屋は千束3丁目にある、たこ焼き・今川焼き・焼きそばなどを売っている

知る人ぞ知る昭和レトロなお店。(店内・持ち帰りどちらもOK)

写真の今川焼きは、なんと1個80円!

みんなで、今川焼きやたこ焼きを買って、美味しくいただきました。


おやつタイムの後は、吉原弁財天へ。




吉原弁財天に行く前に、花園公園に立ち寄ったところ

「吉原 諸国狐揃え/吉原商店会 狐祭りセール」という

何やら変わったイベントが行われていたので、思わず見物。

会場には、様々な狐に扮した人が大勢いて、不思議な光景が広がっていました。




吉原弁財天は、千束3丁目にある旧神社。

昭和10年に吉原神社と合祀したため、現在は正確には神社ではありませんが

敷地内には、弁財天像を安置する祠があります。

また、かつてこのあたりには、「花園池」や「弁天池」と呼ばれた池があり

大正12年の関東大震災のときには、多くの人々が炎を逃れて池に飛び込み

490人が溺死するという悲劇が起きました。

そこで、こちらには、亡くなった人たちを供養する観音像も立っています。


吉原弁財天の次は、吉原神社へ。




吉原神社は、千束3丁目にある倉稲魂命と市杵嶋姫命をご祭神として祀る神社です。

かつて新吉原遊郭の大門の手前に鎮座していた玄徳稲荷社と

廊内四隅の守護神であった榎本稲荷社、明石稲荷社、開運稲荷社、九郎助稲荷社の

5つの稲荷社が合祀され、明治5年に吉原神社として創建。

その後、吉原弁財天が合祀されました。

かつて遊女たちの崇敬を集めたことから、女性の様々な願いが叶うということで

現在は、多くの一般女性が、ご利益を求めてお参りに訪れるそうです。


吉原神社の次は、鷲神社へ。




鷲神社は、千束3丁目にある天日鷲命と日本武尊を祀る神社。

11月の酉の日に行われる「酉の市」で全国的に知られています。


お散歩ツアー初日は、こちらで記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました!




酉の市の由来説明、記念写真と続いた後、社殿にお参り。

皆さん、撫でると福が訪れるという、「なでおかめ」にも触って

幸福を祈願されていました。

(おでこを撫でると賢くなり、目を撫でれば先見の明が効き、鼻を撫でれば金運向上

向かって右の頬を撫でれば恋愛成就、左の頬を撫でれば健康に恵まれ

口を撫でれば災いを防ぎ、顎から時計回りに撫でると物事が丸く収まるそうです)


鷲神社の次は、正宝院(飛不動尊)へ。




正宝院は、竜泉3丁目にある天台宗単立系の寺院。

本尊は木造不動明王坐像で、「飛不動」の通称で親しまれています。




飛不動は、大和国大峯山からこの地に、一夜にして飛び帰った伝説が残る

空飛ぶお不動様。

「落ちない」ことから、受験生や航空関係者の崇敬を集め

絵馬には、空飛ぶお不動様と飛行機の絵が描かれています。


このように、台東区内の様々な見どころを巡り、三ノ輪駅に到着。




お散歩終了後、ご希望されたメンバーさんたちと軽く忘年会をして、解散となりました。


ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。


それでは、次回のお散歩も、どうぞよろしくお願い致します。


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