今年も余すところ一週間となりました。今年もいろいろな出来事がありました。一番残念なことはアフガニスタンで中村哲さんが襲撃されて亡くなったこと。あれだけ現地の民衆のことを考えて行動し続けてこられた中村さんのことを思うと心が痛みます。

 

日本国内の政治状況は何と表現すべきか言葉に詰まります。来日されたローマ教皇が広島・長崎の悲劇、そして福島原発事故を二度と起こしてはならないと強いメッセージを発されている中、安倍総理は核兵器や原発事故について何一つ国民の心に響く発言をすることがありませんでした。

 

安倍総理の民主党政権時代を「悪夢」という印象操作に対して、安倍政権の7年間こそが「悪夢」だと感じている人が増えています。民主党政権では福島原発事故に遭遇し、その反省から原発ゼロにかじを切り、その結果多くの原発は廃炉が決まり、稼動している原発は減少してきました。安倍総理は政権に戻ってから言葉では「原発への依存度を下げる」と言いながら実際には原発の拡大復権を目指して躍起になっています。関電事件もそうした中で進んできたスキャンダルです。自民党安倍政権を倒さない限り完全な原発ゼロは実現しません。

 

来年に向かって、野党の大同団結の動きが本格化し始めました。私はその主要政策の一つに日本にとって必要な電力の全てを再生可能エネルギーで発電するという具体的な計画を示す時だと考えています。まだ太陽光や風力など再エネだけでは電力は不足すると思っている人がいますが、そうではありません。例えば私が先日示した日本の農地約400万ヘクタール全体で、地上で農業を、上空3メートルのところで太陽光発電をするソーラーシェアリングを実施すれば、日本が必要とする電力の2倍の2兆kwhを発電できます。関心をお持ちの方はぜひ私の試算をご覧ください。