通常国会の会期末になって安倍政権の失政、失敗が目立ってきました。老後資金の「2000万円不足」を指摘した金融審議会報告書を諮問した麻生財務大臣が受け取りを拒否、イージスアショアの配備に関する防衛省の調査の誤り、安倍総理のイラン訪問中にイラン近海で日本のタンカーが攻撃されるなど、内政、外交の両面で国民の安倍内閣に対する不信を招く事態が続いています。
第二次安倍政権が2012年に誕生して7年が経過しました。この間経済、財政政策の柱として打ち上げた「アベノミクス」政策も失敗は明らかです。個人消費は伸びず、景気は低迷し、貧富の格差は拡大し、財政赤字は増え続けています。
私は総理在任中に東日本大震災とそれに伴って発生した福島原発事故の直面しました。その経験から原発は日本でも世界でもゼロにすべきと確信し、総理退任後も全力を挙げて取り組んでいます。これに対して安倍総理は事故の可能性や核廃棄物など後世の人たちのリスクを全く考えず、今だけ、自分だけよければよいという姿勢で、原発再稼働を進めようとしています。
安倍総理は今国会中に内政、外交で得点を挙げて、参院選更には衆参ダブル選挙に臨むつもりでしたが、その目論見は大きく崩れ始めています。最近の世論調査では特に女性の内閣支持率が大きく低下しています。女性のほうが将来に対して敏感だからでしょう。
目前に迫った参院選あるいは衆参ダブル選挙で、安倍政権を退陣させ、原発ゼロを実現する選挙結果を出そうではありませんか。