小沢一郎氏は自由党と国民民主党との統一会派を実現し、次の段階として両党の合流を図り、その上で立憲民主党を巻き込んだ合流を実現しようとしています。確かに小沢一郎氏はまれにみる戦略政治家で、細川政権、羽田政権、鳩山政権など何度も政権交代を実現してきました。しかし、小沢一郎氏が主導権を握った政権や政党は、小沢氏の強引な政局運営のため、全て半年から2年程度の短命に終わっています。その繰り返しはもう御免です。

 

国民民主党の中には閉塞状態にある現状を打破するために小沢一郎氏の剛腕に期待する向きもあります。しかし、自分の主張が通らなければ自分が属する政党でも壊してしまう小沢流の手法に振り回されるだけです。

 

国民民主党は玉木代表をはじめ比較的若い、優秀な中堅世代の政治家が数多く所属しています。現在の国民民主党は小池都知事が立ち上げた希望の党が民進党と合併したものですが、一般国民の中には全く認知されていません。小池さんに代わって小沢さんに頼っても国民民主党が国民的支持を得ることができるとは思えません。私は国民民主党は、岡田さんが代表であった無所属の会のように、いったん解散して個々人の政治家の責任で政治理念を共有できる政党に参加することを勧めています。国民民主党の大半の議員は個々人の意志で立憲民主党に参加してくれると思っています。

 

こうした個々人の判断に基づく結集であれば、立憲民主党に期待して応援してくださっている皆さんの理解も得られると思います。