一昨日、恒例の菅直人事務所忘年会を武蔵野市吉祥寺で開きました。私からはまず、例年忘年会に出席していた私の母が今年3月、96歳で亡くなったことを報告しました。亡くなる前日まで自宅で食後のデザートを食べていて、長期の入院もせず自宅で家族と共に生活を続けられたので、その点ではよかったと思っています。

 

忘年会には150人余りの人が集まっていただき、感謝申し上げます。古くから支持者の中には、代理でお孫さんが出席してくださった方もありました。また一昨年の総選挙で、私を応援してくださった無所属や他党の議員の方も多く参加いただき、心からお礼申し上げます。

 

また来年の参院選に立憲民主党の比例区から立候補が決まっている「おしどりマコ」さんも「ケン」さんと一緒に参加していただきました。おしどりマコさんはケンさんと二人組の漫才師です。福島原発事故があってからは、芸人としての活動に加え、原発事故の取材記者として東電の記者会見などに欠かさず出席し、鋭い質問を繰り返し、福島原発事故に関する情報をネット上や集会で広く伝える活動を続けており、原発事故に関心を持つ人たちの間では広く知られている人です。私が「原発ゼロ」を訴える象徴的候補者を探していた時に、全国の脱原発弁護団の代表の河合弘之弁護士に相談したところ、一押しで名前が挙がったのが「おしどりマコ」さんでした。

 

いまだに原子力ムラは国内の原発再稼働や海外への原発売り込みをあきらめていません。しかし日本国内の原発は、事故発生時の補償、使用済み燃料の処理費、廃炉にかかる費用などを考えれば、再生可能エネルギーなどに比べて全く採算が取れないことが明確になってきました。また海外案件として唯一残っていた日立のイギリスでの原発建設も、コストの上昇で採算が合わず撤退することが決まったようです。

 

来年の参院選は「原発ゼロ基本法」に賛成する議員を過半数当選させる選挙にしようではありませんか。そして次の総選挙では衆院でも「原発ゼロ基本法」に賛成する議員を過半数にし、私の目の黒いうちに日本の、そして世界の原発ゼロを実現したいと考えています。それが福島原発事故に総理大臣として直面した私の使命と考えるからです。