今年3月9日に立憲はじめ野党4党で国会に提出した「原発ゼロ基本法」は衆議院の経産委員会に付託され、今臨時国会に継続審議となっています。今臨時国会では経産委員会に係る政府提案の案件はなく、順当に考えれば当然原発ゼロ基本法が審議されるはずです。昨日の枝野代表の代表質問でも先の通常国会では、最後の一か月間経産委員会には原発ゼロ基本法以外に案件がなかったにもかかわらず、与党などがゼロ法案の審議に応じなかったことを指摘し、今国会での審議を強く求めました。

 

しかし原発ゼロ法案の審議入りを妨害しているのはどうも与党だけではなく、国民民主党も審議入りに消極的です。特に電力総連出身の国民の浜野参議院議員は参議院の経産委員長を務めており、「ゼロ法案を絶対に審議入りさせるな」と各方面にげきを飛ばしていると漏れ伝わってきています。

 

立憲民主党が誕生する前の民進党時代の昨年の通常国会中にも、浜野議員をはじめ原子力ムラにかかわりの深い議員が「原発ゼロ法案」のとりまとめをありとあらゆる手段を使って引き延ばし、国会に法案を提出できないまま衆議院が解散になった苦い経験があります。国民民主党は原発ゼロ法案に対し賛否を明確にしていません。しかし国会は立法府ですから、賛否に関わらず審議するのは国会議員の義務です。それを国民民主党の参院経産委員長が衆院での審議入りを妨害するのは国会議員としてあるまじき行為です。