本庶佑さんがノーベル医学生理学賞を受賞されました。本当におめでとうございます。本庶さんは私が高校1年生と2年生の時籍を置いた山口県立宇部高校の先輩で、そんな縁で古くから存じ上げていました。数年前からノーベル賞は間違いないと思っていましたが、今年受賞され本当にうれしく思っています。

 

私が副総理で、科学技術を担当する内閣府担当大臣の時には、研究支援についての会議でご一緒しました。当時本庶先生が、国からの研究費助成は著名な研究者に何百億円という多額の助成をすることもよいが、それ以上に1億円、2億円という比較的少額でもできるだけ多くの若い研究者に研究費が回るようにと主張されていたのが印象的でした。若い研究者の数多くの研究の中に、大きな発見の種があることを実感されていたからでしょう。当時議論していた補正予算の配分の中で、本庶先生の意見を入れて若い研究者への研究費の割り振りを増やしたことを思い出します。

 

最近他国に比べて日本の基礎研究の力が低下しているといわれ心配しています。若い優秀な研究者が安心して研究を続けられる経済的環境を整備することが特に必要と感じています。

 

第87回総合科学技術会議(平成21年12月9日)

 

J-CASTニュース(2018年10月2日) 「後輩」菅直人氏が語る本庶佑氏 中学の文化祭では演劇に