自民党総裁選が終わりました。安倍総理が3選されましたが、石破候補は自民党員票の45%を獲得するという予想以上の善戦でした。国会議員を徹底的に締め付けて党員票でも圧勝するつもりだった安倍陣営ですが、この45%は自民党員の中での石破支持の票であると同時に安倍総理不信任の票と言えるでしょう。

 

安倍総理は内閣と党の要職に今後も自分より年上の麻生財務大臣(78歳)、二階幹事長(79歳)、菅官房長官(69歳)を留任させるようです。つまり自分の後の総理を目指す自民党内の若手の頭を徹底的に抑え続ける人事です。

 

安倍総理は政策面でも失敗が明らかなアベノミクスを「成功している」と言い張り続け、巨額の財政赤字を積み増し、後世に負担を付け回しています。エネルギー政策でも世界の流れは再生可能エネルギーに向かっているのに、いまだに安倍総理は原子力ムラのお先棒を担いで、原発再稼働を強行しようとしています。外交面でも米朝などで進むアジア情勢の大きな変化に安倍総理はほとんど重要な役割を果たす場面はありません。憲法改正については自民党内でも、公明党も急ぐことに慎重な意見が多いにもかかわらず、祖父の岸元総理のやれなかったことをやるのが自分の使命だという、独りよがりな理由で強引に推し進めるつもりです。

 

個人消費を伸ばし景気回復するためには低所得者の所得を増す経済政策が必要。エネルギーは原発ゼロで再エネに力を入れる。憲法改正議論は急がない。枝野代表が安倍総理不信任案の趣旨説明で明らかにした安倍政権に代わる政策実現のためには、一日も早く安倍政権を倒し、立憲民主党を中心とする政権交代が必要です。