地震や異常気象など自然災害が続き、他方自民党総裁選はまともな政策論争がないまま進んでいます。

 

こうした中、藻谷浩介氏が「安倍政権の政策を再検証する:正当化できない無責任」を今日の毎日新聞に寄稿し、内需拡大を目指したアベノミクスは全く効果がなく、完全な失敗であったことを論証しています。「国債の大量買い上げを続けた日銀は、金利のわずかな上昇で債務超過に陥りかねないリスクを抱え込んだ」と、日銀の破綻の可能性まで指摘しています。安倍さん流の今だけごまかせれば後のことは知らないというまさに「正当化できない無責任」が生んだ結果です。

 

枝野代表は安倍総理に対する不信任決議案の趣旨説明の中で、低所得者の賃金を上げること、例えば保育や介護に携わる比較的低賃金の人たちの賃金を上げることが内需拡大に効果的だと主張しました。安倍総理のアベノミクスは富裕層がさらにお金を持てば低所得層も潤うという「トリクルダウン」理論ですが、安倍政権の6年間全く効果はありませんでした。

 

従来の自民党であればこうした経済政策をめぐっても活発な党内議論が起きたはずですが。安倍独裁自民党ではまともな経済政策論争さえ、封じ込まれています。自民党内だけの投票で安倍総理が代わることは期待薄ですが、来年の参院選では全国民による投票で、「正当化できない無責任」をただす結果を生み出さなければならないと、藻谷論文を読んで改めて強く感じました。