立憲民主党に入党される自治体議員も増えています。立憲民主党の結党の原点を理解して入党していただくことは大歓迎です。しかし原発問題などで態度をあいまいにするようなことがあってはなりません。そこで改めて「立憲民主党結党の原点」について私の考えを述べてみます。

 

私は故江田三郎さんが1977年に立ち上げた「社会市民連合」の結成に参加して以来、多くの新党結成に参加してきました。その大半は議員など政治家が中心となって旗を挙げ、結成された政党です。しかし立憲民主党だけはそうではありません。小池都知事による「希望の党」結成が迷走する中で、かなりの割合の国民が「投票する政党がない」との思いを持ち、それが「枝野立て!」の声となって、立憲民主党を生み出したのです。私にとっても「立憲民主党を作ってくれてありがとう」と一般の方から感謝された経験は初めてです。

 

草の根の国民の声によって生まれたのが「立憲民主党」であること、この原点をどこまで貫いて発展させることができるかが今問われています。立憲民主党を支持してくださる連合や民進党で一緒だった議員の多い国民民主党からは、原発問題などで妥協してでも再統合してほしいという声が聞こえてきます。しかし、立憲民主党を生み出し、総選挙で立憲民主党の比例に投票してくださった1200万人の国民の多くはそうは思っていないはずです。特に原発ゼロか原発容認かをあいまいにすることは立憲民主党にとって自殺行為です。

 

政局観に優れた小泉元総理と小沢一郎さんは、「参院選の一人区で原発ゼロの統一候補を出せば、自民党を破ることができる」と述べておられますが、私もまったく同感です。国民民主党も連合も原子力ムラの影響を排して、「原発はゼロにするが電力関係の労働者の雇用は守る」との方針を打ち出せば野党統一候補はまとまるはずです。そしてそれを最も恐れているのは安倍総理です。