7月に入りました。モリカケ問題で安倍総理への国民の信頼は完全に地に落ちています。しかし、世論調査で安倍政権の支持率が少し持ち直しているのを見ると、SNSで興味のあるニュースしか見ない人、つまり麻生財務大臣が言うように新聞を読んでいない人の中ではモリカケ問題に飽きてきているようにも見えます。

 

7月の政局は安倍内閣不信任案の動向と自民党総裁選が焦点です。立憲民主党を中心にカジノ法案の廃案に向けて徹底抗戦の姿勢を維持しており、7月22日の会期末ぎりぎりの時点で安倍内閣不信任案が出される可能性があります。この時点で安倍総理が自民党三選は大丈夫と判断すれば不信任案を否決して、総裁選に臨むでしょう。三選が厳しいと判断すれば解散に打って出る可能性は今でも消えていません。

 

野党各党も来年の参院選をどう戦うかで、水面下では激しく動いています。枝野代表は自分が立憲民主党の代表である限り、野党の合同の動きには乗らないとはっきり表明しました。しかし衆、参の一人区での野党統一候補は重要視しており、選挙に勝った場合の連立政権にも柔軟な姿勢を示しています。

 

私もこの考え方に賛成です。かつて民主党時代、野党間の合同を進めて政権交代にこぎつけましたが、合併によって政党内のガバナビリテイが弱まり、3年半で政権を失いました。立憲民主党は国民の草の根の声に押されて生まれた政党であり、その原点を大事にしてゆくことが、大事です。政権奪取も永田町的野党再編ではなく草の根からの野党勢力の拡大です。急がば回れです。

 

来年の参院選では労働運動に加えて、市民運動からも候補者を擁立したいと私は考えています。原発ゼロ運動、子供の貧困、介護問題など社会問題に取り組んでいる人の中から国会に出てきて、活躍してもらいたいからです。参院比例区では民主党時代20人の当選者を出したこともあります。来年の参院選では昨年の衆院選での立憲民主党の比例票1200万票と、希望の党の800万票を合わせた2000万票獲得できれば20人が当選できます。私が個人的に掲げている目標です。この場合、個人名得票は10万票程度で当選可能です。草の根の運動が広がれば、それぞれのテーマごとに当選者を出すことは可能だと考えています。

 

比例区候補者にふさわしい方を個人的にも紹介ください。私なりに検討したいと思っています。