民進党の一部と希望の党の一部が参加して国民民主党が誕生することになりました。新党に参加しない衆参議員の多くは立憲民主党に入党するか、少なくとも統一会派を形成することになるでしょう。
安倍総理は自らが招いたモリカケ問題などで、にっちもさっちもいかなくなっています。こうした場合、自民党の長老も言うように従来の自民党であれば、総理が辞任して局面の転換を図るのが普通です。しかし、2期目の安倍総理は精神的に憲法改正至上主義の右翼的応援団に支えられており、正面突破の解散を考えているようです。
立憲民主党をはじめとする野党は総選挙態勢を急がなくてはなりません。ポイントは小選挙区における候補者のすみわけです。現在の国会では野党6党は足並みがそろっており、野党新党ができても小選挙区でのすみわけなど協力体制を組むことは可能です。自民党は追い込まれての総選挙になりますから、2009年のように自民党が大敗することも十分あり得ます。その場合は立憲民主党が中心となって政権を担う体制を作らなくてはなりません。野党各党には3期生以上の能力の高い中堅議員が数多くいますから、原発ゼロ・再エネ拡大政策や格差是正政策などを中心に政権政策をまとめ、政権を担うことは十分可能です。