今日、薬害エイズ裁判和解22周年記念集会に出席しました。若い人の中には薬害エイズについて知らない人も増えています。薬害エイズ事件とは血友病患者の治療に使った非加熱の血液製剤にエイズウイルスが混入していたために、多くの患者がエイズに感染し、亡くなった薬害事件です。

 

裁判は1989年に始まり、1995年東京地裁と大阪地裁から患者の立場を尊重した和解案が出されましたが、国と製薬メーカーは責任を認めようとしませんでした。当時から厚生省の研究会で、非加熱の血液製剤を使った患者の中でエイズ感染が拡大していることを記した資料があるとマスコミは報道しましたが、厚生省はそんな資料はないと突っぱねていました。

 

その渦中の1996年1月、自社さ政権であった橋本内閣でさきがけに所属していた私が厚生大臣に任命され、資料を見つけ出し、公表しました。その結果国も製薬メーカーも責任を認め、和解が成立したのが22年前の1996年3月29日でした。

 

森友事件では財務省の公式資料の改ざんが問題となっています。安倍総理や麻生財務大臣は真実を解明するために資料を出させるのではなく、逆にこれまで真実を隠すために正確な資料を隠し続けてきました。安倍総理はフェイクニュースを平気で自らのメルマガで拡散する人です。安倍総理の意向を汲んで改ざんが行われたと考えるのが自然でしょう。