立憲民主党の地方組織づくりが本格化し始めました。昨日「民進党東京18区総支部党員・サポーター集会」を開催し、前総支部長の私も参加しました。そしてこの間の経緯を説明したうえで立憲民主党への参加を要請しました。

 

民進党から分裂した各党をめぐってマスコミは国会議員の離合集散に焦点を当てて、永田町的観点からの報道を続けています。こうした報道に惑わされず、立憲民主党としての政策理念と政治戦略をしっかり打ち立てなければなりません。政策理念は先の総選挙で掲げた公約が中心となるべきです。総選挙では枝野代表の政治姿勢と立憲民主党の公約に対して大きな支持をいただいたのですから、それが中心になるのは当然です。例えば政党の離合集散のために原発ゼロ政策が曖昧になるようなことは絶対に許されません。

 

問題は政治戦略です。政党として独自の政治理念を曖昧にしないことと、政権交代を可能にするための選挙協力とを両立させる政治戦略が必要です。1年半後の参院選を念頭に比例選での統一名簿構想が岡田さんから提案されました。しかし、枝野代表は「立憲民主党」の名前で比例選を戦うと明言しました。私も枝野代表の意見に賛成です。比例選では投票の多くは「政党名」です。複数の政党が臨時的に統一した「名称」で戦うことでは政治理念が曖昧になります。しかも当選者の数は比例なので、ばらばらで戦っても一人区のような野党の共倒れは基本的にはありません。

 

連合はこれまで支持協力関係にある民進党から組織内候補者を数多く立候補させ、当選させてきました。働き方や格差問題などでは連合の意見は十分尊重する必要があり、国会に働く者の代表を送ることは極めて重要です。しかし原発問題など世代を超えて国民全体にかかわる課題については、幅広い国民的観点からの判断が重要です。原発関連業界の目先の利益擁護とみられるような姿勢をとれば、その政党は国民的な支持を失います。

 

立憲民主党が政治理念を曖昧にせず、草の根に根を張る政党に育つように、国民の皆様の参加とご支援をよろしくお願いします。