今日の夕刊各紙には小池新党と民進党の連携が大きく報道されています。私にとってはこの連携が①政権交代につながるかどうかと、②原発ゼロの実現につながるのかどうかの二点で考えなくてはなりません。

 

 全国に組織を持つ野党第一党の民進党と人気絶大の小池新党が実質的に合流すれば、一挙に自民党に代わる政権交代も夢ではありません。前原代表が政権交代をかけた総選挙とするために小池新党との連携を模索するのは十分理解できます。

 

 もう一点の原発ゼロはどうでしょうか。これはどちらかといえば民進党側に問題があります。小池氏は9月25日の記者会見で原発ゼロを公約に掲げることを表明し、その直後小泉元総理と会った時にもはっきりと約束したそうです。しかし民進党との合流が進み、連合の支援も期待するとすれば原発ゼロの公約が民進党内部の原発容認派や連合によって骨抜きになる恐れはないのか心配です。

 

 原発ゼロは「保革」の区分とは違います。保守の中にも小泉さんを始め原発ゼロ派はたくさんいます。小池氏が公約した原発ゼロが今の民進党の「2030年代原発ゼロ」と同じように曖昧にされてはなりません。原発ゼロを自民党との間で大きな争点にすることが極めて重要です。