1993年の総選挙では自民党が過半数を失い、一挙に非自民連立政権が誕生しました。今回の総選挙でもそうした可能性が出てきました。「原発ゼロ」「立憲主義」などの大きな方向性で一致した勢力が大同団結できれば、自民党政権を一挙に過半数割れに追い込めます。

 

 問題は総理候補です。1993年の時は日本新党を立ち上げて1年目の細川さんが連立政権の総理に就任しました。今回の総選挙で多くの人が納得する総理候補といえば新党の代表になった小池氏でしょう。ただ都知事のままでは総理にはなれないことが問題です。ここは小池氏が最終的にどう判断するかです。

 
 民進党も大同団結にかじを切るかどうかを決めなければなりません。私は「原発ゼロ」を2030年までに実現するとした小池氏の掲げる公約に賛成です。2030年までに原発をゼロにすることを決めれば、原発の新設はできなくなり、大きな費用が掛かる安全対策も採算的にむつかしくなり、結果として大半の原発は順次廃炉にせざるを得なくなるからです。
 
 政権交代によって原発ゼロが実現できるのなら勇気を奮ってその道を進むべきと考えています。