今回の内閣改造は「改憲断念内閣」だ。

 

 安倍一強の勢いを駆って、来年中に憲法改正を実現すると言明していた安倍総理が、改憲の日程を自ら否定。安倍総理が強引な改憲を断念したことは歓迎だ。しかしそれで済むのか。綸言汗の如し。改憲という最重要課題を、衆参3分の2の議席がある来年中に、国民の声を聴かないで進めると言明した以上、それを断念するならば自らの出処進退を考えるべきだ。

 

 安倍総理は祖父の岸信介総理のできなかった憲法改正を実現するというのが、政治家としての唯一の目標の人だ。日程まで明言した以上、「日程にはこだわらない」で済む話ではない。