自民党現職都議と民進党前職都議が小池新党に参加するため相次いで離党を表明。小池都知事の改革姿勢に賛同することは理解できるが、その人気を目当てに、都知事選では他候補を応援した政党の現職、前職都議が都議選直前にそれまでの所属政党を離党して小池新党に参加することを、都民の皆さんはどう評価するのだろうか。
 
 政治家を志す若者が訪ねて来た場合に、私はまず政治家になったらどういう社会を目指すのかを聞く。つまりどんな問題意識をもっているのかということだ。たとえば福島原発事故では東京まで避難が必要となる可能性があったが、この問題に対してどう考えているのか。都議会議員を目指す以上避けては通れない課題だ。
 
 武蔵野市で前回惜敗した松下玲子前都議のように、現職時代から豊洲移転に疑問を呈し続け、また原発についても東京都民の安全のために反対している候補予定者もいる。この4年間もその筋を曲げずに活動し、今回も厳しい状況下でも信念を曲げず民進党公認で出馬を予定している。選挙の前に、人気のある知事や市長が立ち上げた政党に、他党の議員が流れを打って合流する姿に多くの人は疑問を感じているはずだ。