東京から250キロ圏に原発がどれだけあるか。福島第一、福島第二、柏崎刈羽、浜岡、東海第二の5サイトに20基以上の原発が存在する。現在は稼働していないが電力会社は虎視眈々と再稼働の機会を狙っている。

 

福島原発事故の時、当時の近藤俊介原子力委員長は最悪の場合は東京を含む250キロ圏からの避難が必要となると報告書を挙げてくれた。現存する原発が事故を起こせば同じ危険があることは今も変わっていない。

 

東京から人っ子一人いなくなった状態を想像してほしい。避難は長期に及ぶ。10年、20年たつと道路にも木や草が生い茂り始める。事故から30年経過したチェルノブイリに近い町の現状がまさにその状態だ。日本の国土はロシアやアメリカに比べて極めて小さく、東京を含む250キロ圏が住めなくなれば国は半ば崩壊する。都民の安全が第一というのならと都知事も都議会も真面目に原発事故の時の避難計画の議論をしてほしい。想定外では済まされない。