昨日、経産省の電力・ガス取引監視委員会が、東電の子会社に業務改善勧告を出した。毎日新聞が一面トップで大きく扱っている。

 

早速監視委員会からも話を聞いたが、端的に言えば、新電力に対する東電の嫌がらせだ。つまり卸電力取引所で圧倒的な割合の電力を卸している東電が、限界費用(追加的な発電に要する燃料代等)よりも著しく高い価格で売り注文を出すことで、4年以上にわたって新電力に高い価格で電力を売っていたのだ。

 

卸売市場で扱われる電力の圧倒的な割合を東電が供給しているので、新電力は東電の求める価格で買わなければ電力を安定的に消費者に供給できない。高い価格で東電から電力を買えば、東電との競争に勝てないために、新規参入がむつかしくなる。これでは市場の自由化は進まない。