孫正義氏が創設した自然エネルギー財団の記念シンポに出席。エネルギー分野で世界的権威のエイモリー・ロビンズ氏から、世界で風力、ソーラ発電など再エネと省エネが急激に拡大しつつある現状が紹介された。再エネ電力のコストも急激に下がってきており、原発や化石燃料よりも低コストになりつつある。また中国、韓国、ロシアの有力電力関係者が出席し、モンゴル、中国、ロシア、韓国と日本を結ぶアジアグリッドを目指すことが話し合われた。

  再エネの導入では日本は後れを取っている。せっかく2011年に固定価格買い取り制度(FIT)を導入し、太陽光発電がかなり伸びたが、風力やバイオマスなどはまだまだ不十分だ。自民党政権がブレーキを踏んでいるからだ。すでにドイツでは再エネへの転換が遅れた4大電力会社が経営不振に陥っている。このままだと日本の九電力会社も再エネ転換が遅れ、遠くない将来経営破たんする可能性が大きい。

  今世紀の終わりまでには原発も化石燃料も使わずに、再生可能エネルギーだけで人類が必要とするエネルギーは十分供給できることは世界の常識。日本はこの分野で優れた技術を持っている。それなのに自民党政府と経産省、そして原子力ムラが再エネの拡大を妨害している。既得権益を守るために再エネ拡大を妨害するのはまさに国賊だ。