今日朝、メルケルドイツ首相の話を聞いた。メルケル首相は福島原発事故を受けてドイツを脱原発に転換させる決断をした。事故を起こした日本がなぜ脱原発に向かおうとしないのか、多くのドイツ人は疑問に思っている。


  明日は予算委員会の第7分科会で午後4時から30分間質問に立つ。宮沢経産大臣と田中原子力規制委員長に、質問する予定。インターネットで中継されるので関心のある方を見てほしい。


  川内原発の設置変更許可申請書に対する規制委員会の審査書を読み込んでいる。審査書では溶融炉心と冷却水の接触による水素爆発の可能性について「極めて低い」(192頁)としているが、実証されておらず、専門家の中ではその可能性を心配する声があり、もし起きれば格納容器の破壊につながる。


  また規制委員会は炉心溶融の場合に格納容器にスプレイで注水するのにかかる時間を30分程度とする電力会社の主張を認めている(172頁)。しかし、突然の事故発生で電源が喪失している中でこんなに短い時間で注水を始められるとは考えられない。福島原発事故では1号機の炉心溶融を東電自体が長時間把握できず、メルトダウンに陥った。


  このような甘い認定で安全が確保できると言えるのか、田中委員長の見解を聞きたい。