太陽光など再生可能エネルギー発電は大きな利点がいくつもある。


 その一つは地方に分散した投資がなされるという点だ。7000万kwの設備がキロワット当たり30万円かかるとすると21兆円の投資となる。パネルなど一部の部品には外国製もあるが、多くの部品や設置工事などは国内の需要となる。


  二つ目は公共事業と異なり税金ではなく企業や個人による投資だという点だ。


  三つ目は燃料代がかからないという点だ。海外から燃料を買う必要がなくなり、エネルギー自給につながる。


  四つ目は放射性物質や二酸化炭素を出さない究極のクリーンエネルギーという点。


 そして五つ目にはエネルギー密度が小さいので、原発事故のような大事故にはつながらない安全性だ。


  日本は再エネの分野では世界でもトップ水準の技術を持っている。しかし、福島原発事故の前は電力会社が再エネは電力の安定供給に支障が出ると強力に主張し続けたため、日本国内での普及が海外に比べて大きく遅れたのだ。今また、電力会社の妨害で再エネの普及を遅らせることがあってはならない。