文芸春秋の11月号の柳田邦男氏の「『吉田調書』書かれなかった重大証言」は吉田調書に対して冷静な検証を加えている。


 柳田氏は、「あの世からのメッセージではないか」という見出しで、「大事なことは、政府事故調も国会事故調も報告書の中で踏み込まなかった吉田所長、東電本社の社長ら幹部、政府の菅首相ら関係要人らが陥った混乱と失敗、さらには『東日本壊滅』までには至らなかった理由について、(中略)分析し、今後の国づくり、企業改革への具体的な道程を掴むことだ。」と述べている。


  私自身当事者だが、同感だ。福島原発事故に対する冷静で十分な検証がなされたとはまだとても言えない。