吉田調書に関連させて、私を批判する記事が選択やTHEMISなどの月刊誌や週刊文春などの週刊誌に次々と掲載されています。ほとんどは匿名記事であり、反論すべきことはすでに私のブログで反論しているので、改めての反論はしないでいます。


  しかし昨日発売の週刊文春(2014.10.9号)の佐々淳行氏の記事は明らかに事実に反する内容であり、元政府高官の発言で看過できないので、昨日週刊文春編集部に訂正と謝罪を求め、佐々氏にも伝えるように申し入れました。


  佐々氏は“初代内閣安全保障室長”の肩書を付けた記事で、次のように述べています。「ここ(安全保障・危機管理室、略称安危室)には、(中略)万全の設備が整っています。(中略)陣頭指揮を執る総理専用の部屋も備え付けてある。まさに最前線となる場所なのです。原発事故が起きた時、菅直人首相(当時)は、まずここに直行すべきでした。しかし、菅氏は動きませんでした。」


  しかし実際には、私は地震発生直後に安危室が置かれた危機管理センターに入りました。当時報道もされています。危機管理センターの幹部用の部屋で原発事故の状況についても説明を受けました。佐々氏の言う「首相専用に部屋」とはこの「幹部用の部屋」を指していると思われます。


  佐々氏は事実を曲げて、私の初動を批判しています。改めて佐々氏本人に対してもこのブログを通して、訂正と謝罪を求めます。


  もともと官邸内の詳しい構造はセキュリテイの観点から公開されていません。初代内閣安全保障室長自らが詳しい構造を明らかにする事も不適切です。