今日朝、アル・ゴア元米国副大統領が、超党派のダボス議連の主催で国会で講演。私も出席した。


  地球温暖化がいろいろな面で大きな被害をもたらしているという話に加えて、太陽光や風力発電など再生可能エネルギーの世界的増大についても話があった。


  私から温暖化防止と原発に関する根源的な質問をした。つまり、日本では温暖化防止や必要な電力供給のためには原発が必要だという議論があるが、原発と化石燃料を使わないで、再生可能エネルギーで必要なエネルギーを生み出せると考えるかという質問だ。ゴア元副大統領は明確に、原発によらないでも再生可能エネルギーで必要なエネルギーを確保することは可能だと答えてくれた。


  特にゴア元副大統領は、携帯電話の指数関数的な拡大を20年前に誰も予想できなかった例を引いて、太陽光発電などが携帯電話と同様、爆発的に普及する見通しを次の4つの共通の理由を挙げて説明してくれた。①価格の急速な低下、②品質の向上、③個人の判断で導入可能、④回線(送電網)がない地域での導入可能。


  極めて興味深い分析だ。中でも③個人の判断で導入可能という分析は興味深い。逆に言えば、電力会社や政府の判断でなく、個人の判断で太陽光や風力発電を導入できる環境が重要ということを意味している。


  現在日本では屋根ソーラが伸び悩んでいるが、ここに突破口があるように思う。