ボストンでの講演はマサチューセッツ州の州議会で行われた。マサチューセッツ州にあるピルグリム原発は福島第一の1号機と同じ古い型。1972年に運用を開始し、昨年20年間の運転延長が認められた。当時NRCの委員長であったヤツコ氏は延長に反対した。

私は福島原発事故の最初の5日間について、事故の拡大、避難、ヨー素剤の投与など、反省すべき点も含めて話した。特に子供への影響について心配していることも率直に述べた。

ピルグリム原発は愛媛県の伊方原発と同様、岬の根元に位置しており、岬の先の方からの避難がむつかしい。集会には州の議員も参加しており、廃炉にすべきとの見解を述べた。

夜にはハーバード大学のライシャワー研究所の日本研究者と、夕食を取りながらいけん交換をした。大変有意義であった。