北海道電力は4月にメガソーラからの太陽光発電は40万KW までしか買わないと発表。送電網が整備されていないという問題もあるが、もう一つの本音の理由は、北電の泊原発を再稼働させれば北海道内の電力が余るからだという。


  北海道は広い土地があり、太陽光だけでなく風力発電も有望。自然エネルギーの利用拡大のために固定価格買い取り制度を導入したのに、それに反する方針を北電は勝手に進めようとしている。


  発送電の分離を急がなくてはならない。ヨーロッパではスペインは送電会社は全国一社、ドイツは四社で、電力供給を全国的に調整している。技術的には全く問題なく可能だ。北海道と本州の間の送電能力を拡大し、全国で電力を融通できる制度にすることだ。そうすれば北海道はクリーンな自然エネルギー供給地として、経済的にも発展する。


  北電は自社の利益だけを考えて、自然エネルギーの利用を邪魔し、地域の発展を阻害している。まさに発送電一体・地域独占電力システムの弊害だ。