カリフォルニア州の州都、サクラメント市は、1989年、住民投票で脱原発を決議し、稼働していた原発を、翌日、停止した。今日、サクラメント電力公社(SMUD)で、この話を聞いてびっくりした。アメリカはフランスと並ぶ原発大国で、脱原発の話はほとんど聞いていなかったからだ。

  サクラメント電力公社は原発の稼働停止で約20億ドルの負債を負ったが、それを返済し、天然ガスと共に、再生可能エネルギーを拡大している。電力料金も他の地域に比べて変わらないか少し低いそうだ。

  市内にあった原発本体は解体したが、今でも使用済み燃料の監視には相当の費用がかかっており、原発規制組織のNRCの視察があるという。 電力公社の理事7名は選挙で選ばれており、住民投票の結果を尊重して公社を運営している。

  アメリカでも脱原発を実践している都市がある事を知って、心強い。