JALが株式を再上場し、国の出資額に加えて約3000億円多く、国庫に戻る見通し。民主党政権下で実現した成果だ。運輸族議員の多い自民党では難しいことだった。もちろん、稲盛さんの経営手腕に負うところも大きい。


  自民党政権下では困難であったが、民主党政権下でできた政策は他にも幾つもある。急激に進む再生可能エネルギーへの投資拡大もその一つだ。FIT(固定価格買い取り制度)導入を電力会社の反対を押し切って実現できたのは民主党政権であったからだ。


  政府として、脱原発依存に舵を切ったのも、民主党政権だったからだ。長年原発推進の中心であった自民党は、3・11原発事故以後いまだに原発の将来について口をつぐんでいる。本音は原発維持だから、自民党政権下では脱原発は不可能だ。