二泊三日の北海道林業視察、大変有意義だった。帯広空港の着陸するときに、眼下の風景がヨーロッパの田園風景のように見えた。大規模な畑作、酪農そして豊富な森林資源。若い人にとっても魅力ある農業になっている。


  町役場など木質の建物をいくつか見た。柱材だけでなく、ビルの内装にももっと国産材を使うことが可能だ。


  大規模なバイオマス発電設備を持つ合板メーカも視察した。製材には乾燥のための熱が必要で、端材などを熱源とするボイラーで、発電と熱供給すれば効率の良い理想的なエネルギー供給が可能。固定価格買い取り制度がバイオマス利用を後押しすることは確実だ。


  日本の将来に不安を感じる人が増えている。しかし、医療や介護、保育などの分野は需要があり、雇用の増える。その財源を格差が少なくなるような公平な税で負担できれば、安心の点でも国全体の経済的観点からも好ましい。


  震災復興や再生可能エネルギーに資金を投じることも、雇用と安心の点から望ましい。今年は長年のデフレ経済から脱却するチャンスの年だ。