一昨日来られた東北大の小濱教授が、「国策決定には目利きの存在が重要」と述べられ、ライト兄弟より14年前に飛行機を考案した二宮忠八氏の話をされた。二度にわたって飛行機を軍用として提案したにもかかわらず、理解されず、世界初の飛行機技術をアメリカに譲ることになったそうだ。その小浜教授が「菅さんは目利きだの思ってやってきた」といわれて、本当のところ大変うれしかった。

 

私に「目利き」の能力があるとすれば、発明や特許を扱う弁理士の経験が生きているためだ。私は大学で科学技術を学んだ後、特許事務所で弁理士として数多くの発明を扱った。多くの発明者に会い、発明の内容を理解し、特許に値するかどうかの判断を求められた。

 

最近は、再生可能エネルギーに関する数多くの相談が持ち込まれている。技術的可能性だけでなく、行政や企業との関係で、いかにすれば実現に近づけるか、アドバイスしている。

 

風力発電など再生可能エネルギー技術の開発を、抑え込んできた過去の行政の二の舞をしてはならない。