今日は、東京・大田区の海岸沿いにある、下水や廃棄物の処理の過程で発電やガス供給を行っている施設を、大田区選出の藤田のりひこ代議士や都・区議会議員と一緒に視察した。

 

東京都の森ヶ崎水再生センターでは、下水処理の過程でメタンガスを取り出して発電し、また浄化した排水の落差を利用した小水力発電も行っていた。

 

岩手や宮城のがれきを引き受けている施設にも行って話を聞いた。引き受けているがれきは東京の廃棄物に比べても放射線量は低く、知事の指導性もあり、都議会でも反対はなかったようだ。全国の自治体の理解が得られることを期待している。

 

最後に行ったバイオエナジーという会社は、食品廃棄物をメタン発酵させ、そのメタンガスを使って発電と都市ガスに利用している。バイオマスの利用ではメタン発酵は有力な手段だ。この施設の一日の処理能力は50万人分の食品廃棄物110トンで、発電量は1日2万4千kWh、都市ガス供給量は2,400㎥ということだ。現在は食品リサイクル法の対象となる民間業者の食品廃棄物を対象としているが、一般家庭からの生ごみも含めれば膨大なエネルギー源が東京にはある。東京をエネルギー自給都市にするという夢も大きく進む。

 

現在は電力の買い上げ価格が極めて低く、採算的に苦労しているそうだ。固定価格買い取り制度を既存施設にも適用し、買い上げ価格が家庭用の電力料金以上になれば十分に採算が合いそうだ。